競馬史に残る偉業達成か?

地方馬がG 菊花賞に挑戦コスモバルクに大注目だ!

2004.10.21 THU

日本には二つの競馬がある。日本中央競馬会(JRA)の主催する中央競馬と各地の地方公共団体が主催する地方競馬だ。今年話題になったハルウララは地方競馬所属馬だが、あれは連敗記録をウリにしており、勝つことにこそ価値がある競馬界では珍しい例。ブームを冷ややかに見たファンも少なくない。

真のヒーローは別にいる。こちらも地方所属で地味な血統だが、中央のエリート馬相手に一戦一戦勝ち抜くことで注目を集めている。その名をコスモバルクという。

北海道・日高の小さな牧場で生まれ、無名種牡馬を父に持つコスモバルクはなかなか買い手がつかない目立たぬ存在だった。やっと売れた金額はわずか400万円。しかし、昨年夏に北海道競馬でデビューすると、やがて中央競馬への挑戦を開始。好メンバーの揃ったGIII、GIIを連勝し、GI皐月賞では並みいる中央馬を差し置き、1番人気に支持された。ここでは惜しい2着となり、続くGI日本ダービーで期待されたが8着に失速。けれど、夏の休養期間に充電し、秋は再びGIIを制覇。これをステップに3歳牡馬(オス馬)による三冠最後の一戦、菊花賞にGI制覇の夢をかける。ここまで中央Gレース3勝の実績は立派で、菊花賞でも上位人気必至の情勢だ。

中央と地方のレベル差は大きい。地方馬が中央に移籍せず、地方競馬所属のまま中央競馬に出走できる制度が本格化して約10年。中央GIを勝った地方競馬所属馬は1頭しかいない。99年フェブラリーSを制した岩手のメイセイオペラである。ただ、フェブラリーSは中央競馬の主流ではないダート(砂)のレースだし、歴史も浅い。

今回、コスモバルクが出走予定の菊花賞は中央競馬の主流である芝のレース。戦前に創設され、GIの中でもクラシックと呼ばれる重みのある一戦だ。そこを地方馬コスモバルクが勝てば、大変な偉業と言える。

10月24日、京都競馬場、第65回菊花賞。そのゴールは日本競馬史に残る歴史的な瞬間となるかもしれない。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト