井口と中村ノリはメジャーで通用するか?

ゴジラ松井が伸ばした数字にメジャーで活躍する秘訣あり!

2005.01.20 THU

今年もプロ野球界では何人かの選手がメジャー挑戦を表明した。特に旧福岡ダイエーの井口資仁と旧大阪近鉄の中村紀洋という2人の強打者には大きな関心が寄せられている。

ここで興味深いデータを紹介したい。メジャー2年目となる昨年、大きく成績を伸ばした松井秀喜(ヤンキース)だが、その裏にはある2つの数字の大きな変化があった。まず右投手が投げる外角ツーシーム系のボールに対する打率が2割1分7厘から3割4分5厘にアップ。本塁打も1本から7本へ激増した(ツーシームとは打者の手元で揺れたり沈んだりする直球に近いボール)。さらには低めのボールに対する長打率。こちらは3割3分6厘から5割2厘と実に2割以上上がっている。データを分析した(株)データスタジアムの行木茂満氏は次のように語る。

「ツーシームによる外角攻めと日本人以上に低めへ丁寧にボールを集めるのがメジャーの投手の特徴。松井選手はそれを見事に克服したといえるでしょう」

逆をいえば井口も中村も、この投球パターンに対応できなければ活躍が難しい。そこで2人の04年のデータを集計してみた。

●左投手が投げる外角ツーシーム系打率
井口・2割6分1厘 中村・1割3分3厘
●低めのボールに対する長打率
井口・4割2分9厘 中村・3割2分9厘

今季、中村はケガの影響もあるので一概には言えないかもしれないが、この数字だけ見れば井口に若干分がありそうである。「ただ、2人ともヒットを打つ方向が見事にバラけている広角打者なんです。中村は力まかせに引っ張るイメージがありますがヒットの32%は右方向へ流して打ったもの(左方向42%。中方向26%)。だから対応力がないわけではない」(行木氏)

となれば、カギを握るのは慣れるまでの時間の猶予。ここへ来て移籍交渉が難航している2人だが、入団が遅くなればなるほど不安は増える。早い段階で入団が決まるといいのだが…。

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