ヒデはもうダメなのか?

出口の見えない不調中田英寿の雄姿をまた見たい!

2005.02.24 THU

中田英寿が苦しんでいる。所属するフィオレンティーナでレギュラーを確保できず、その影響で先日の北朝鮮戦の招集も見送られた。日本代表で1年もプレーしないのは、97年5月のデビュー以来なかったことだ。

すべての発端は、昨年4月に明らかになった両足付け根の痛みだった。グロインペイン症候群と呼ばれるこの症状は、サッカー選手の職業病といえるもの。休養が何よりの治療なのだが、所属していたボローニャに欠かせない存在だったこともあり、ケガの初期段階で無理せさぜるを得なかった。

昨年夏に移籍したフィオレンティーナでも、中田を取り巻く環境は厳しかった。

3シーズンぶりのセリエA昇格を果たしたチームにあって、背番号10を託された日本人への期待は大きかった。中田自身も新天地にかける意気込みは強く、「背番号と同じ10点は決めたい」と語っていた。

ところが、チームの成績はリーグの中位から下位をうろつくばかり。不振の責任をとって監督がすでに2度も代わり、そのたびに中田の起用法も二転三転した。コンスタントに出場できず、ポジションや役割も試合によってまちまちなのだ。これでは、トップフォームを取り戻すのは難しい。足首の手術後すぐにチームに復帰した小野伸二との違いがここにある。

チームの不振のスケープゴートになっているところもある。結果が出なければ、監督はメンバーを代える。誰かを外す。ケガが癒えたばかりの背番号10が、その最初の選択となっているのは想像に難くない。チームの成績が良ければ、中田の調子がもっと早く上向いてきていた可能性は高い。

日本代表のジーコ監督によれば、「どんなに優れた選手でも、試合勘だけは実際にピッチに立たないと取り戻せない」という。ケガをしたサッカー選手が頭と身体のイメージを再び合致させるには、休んだ期間の倍はかかるともいわれる。彼を見守るすべての人にいま求められるのは、辛抱強く復活を待つ忍耐力だろう。

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