悔し涙のギブアップ!

全日本女子プロレス、紆余曲折をへてついに解散!

2005.05.12 THU

古くはマッハ文朱、ビューティ・ペア、そしてR25世代には懐かしいクラッシュ・ギャルズにダンプ松本、最近テレビでも活躍中の北斗晶が在籍していたのが全日本女子プロレスだ。

まさにスターの宝庫。なにしろ、ビューティ・ペア(作家・遠藤周作もファンクラブ会員!)が歌った『かけめぐる青春』は、77年の日本レコード大賞企画賞&全日本有線大賞新人賞を獲得。クラッシュも全国の女子中高生の支持を受け、歌った『炎の聖書』が大ヒットしている。

そんな輝く選手たちを輩出してきた全女が先日4月17日の興行でついに解散した。理由は経営難。バブル期における多角経営&株式投資の失敗で30億円もの借金を背負い、97年には不渡りを出して事実上の倒産。それでも7年間、興行を維持してきたがついにギブアップとなったのだ。

思えば、最盛期には現金がうなるように入っていた全女。会場のチケット売場では売り上げ金の置き場がなくなり、ダンボール箱に札束を投げ入れ、さらに足で踏んづけて詰め込むといった、夢のようなことを実現。良くも悪くも昭和的などんぶり勘定がこの団体の魅力であったのだ。松永高司会長も不渡りを出した時でさえ、「払えねぇものはしょうがねえよ」と語り、債権者も「しかたない」と諦める。なのに会長は「いまの夢は、海が好きだからクルーザーが欲しいなぁ(笑)」と平然と答えた呑気で骨太の男であった。そうやって不渡りから7年間も持ちこたえてきたのだ。

「悔しいです! 寂しいです!」。最後の興行でダンプ松本は涙ながらにこう語った。ブログの日記ではギャラの不払いなど、全女の悪口を散々書いていたが、その思いは愛憎入り交じる深いもの。ほかの選手たちも皆ほぼノーギャラで団体を支えてきた。

そんな世界が終焉を迎えた。問題点はあったろうが、最後まで人情味溢れた全女の解散は残念。だが、女子プロレス自体は健在。彼女達には古き良き昭和的センスを継いでほしいと切に願う。

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