最右翼はロシア出身の露鵬

大相撲名古屋場所開幕“ストップ・ザ・朝青龍”を探せ!

2005.07.07 THU

「何も言うことありません。あんな負け方初めてだよ」。“ストップ・ザ・朝青龍”の最右翼と見られた大関・栃東も、脱帽するしかなかった。春場所では連勝記録を27でストップさせ、過去の対戦成績でも幕内で唯一、この最強横綱をリードしていたが、先の夏場所千秋楽は、まったく見せ場すら作れず、わずか3秒で押し出された。

それにしても、なぜあんなに強いのか。それとも周りが弱すぎるのか。ある幕内力士は言う。「貴乃花には張り手もできたが、今の横綱にそんなことやったら、何倍にもなってハネ返ってくる。そんなことでケガさせられたくないしね」。なんとも情けない気もするが…。

現に、本場所の対戦で張り手を見舞ったら、場所後の巡業けいこで吊り落としを食らい、土俵にたたきつけられた力士もいる。せっかく横綱が出げいこにやって来ても、みんな恐れをなして逃げ回る始末。

そんななか、頼もしい男が現れた。ロシア出身、一時はレスリングで母国の五輪候補とも言われた195cm・144kgの露鵬だ。今年4月、一般公開されたけいこ総見で顔が合った際は、土俵を割ったのにダメを押されると、ものすごい形相で睨みつけ挑発した。さらに次の相撲では、朝青龍に強烈な小手投げを見舞い、「土俵に上がれば、横綱も大関も関係ない。みんな俺の相手だ」と言い放った。先場所は敗れたものの、破壊力満点のナチュラルパワーが炸裂すれば、何が起こるかわからない。

とはいえ、現在4連覇中の朝青龍に死角は見当たらない。「横綱は相手によって相撲を変えてきてるし、よく研究している」と複数の対戦力士が口を揃えて言う。しかも、以前のように土俵上でカッとなって墓穴を掘ることもなくなった。

ライバル不在の状態が続けば、相撲人気はますます先細りだ。本場所に入っても話題の中心が貴乃花親方だとしたら、あまりにも情けない。

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