祝・東洋太平洋王者奪取。でも…

亀田興毅がタイ人ボクサーとしか戦わない理由とは?

2005.09.22 THU

亀田は本当に強いのか?」。ずっと指摘されてきた疑問にひとつの答えがでた。先日おこなわれた東洋太平洋フライ級タイトルマッチで、亀田3兄弟の長男・興毅が王者ワンミーチョーク・シンワンチャーを3回TKO。プロ8戦目で東洋太平洋王者となったのだ。

実をいうと、メディアが過剰にその活躍を持ち上げる一方、亀田の実力を疑問視する声は以前から多かった。「話題先行」「口先だけ」云々。なかでも決定的なのは、亀田がタイ人ボクサーとしか戦っていないという事実だ。実際、早い回での強烈なKOばかりがクローズアップされる亀田だが、よく見ると相手は全員タイ人選手。それも、自国のランキングにさえ入っていなさそうなボクサーばかりなのだ。ちなみに日本ボクシングコミッションには連続して負けすぎる外国人選手を一定期間招請禁止にするルールがあって、今年の招請禁止ボクサーは10人全員がタイ人。このため、ついには今年春、亀田と同じフライ級の日本王者・内藤大助から試合ポスターで「亀田君、たまには日本人とやろうよ…斬り!!」と波田陽区風に挑発されてしまう始末――。

亀田はなぜタイ人としか試合をしないのか。ここで思い出すのがいろんな意味で亀田と共通項の多いあの辰吉一郎だ。辰吉も当初はタイやフィリピンのボクサーとしか対戦しなかったし、それは辰吉だけじゃない。実はジョージ・フォアマン以降、デラホーヤ、そしてタイソンと、世界的なボクサーの多くが“この方法”でのし上がってきた。つまり手ごろな相手と試合を重ねてランキングを上げ、最短距離でチャンピオンになるという方法だ。「本当に強いのか?」。こんな声に対しては、きっと彼らはこう言ったに違いない。「文句があるなら世界チャンピオンになってみろ」。

実際、亀田興毅は今回東洋王者となって実力を証明したわけだが、しかしそれはまだ本物ではない。本当の実力が問われるのは、近い将来に実現するはずの世界タイトルマッチ以外にないからだ。

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