1964~68年以来、38年ぶりの復活

ホンダがフルワークスでF1に参戦する理由とは?

2005.11.02 WED

佐藤琢磨が失格に終わったF1日本GP決勝の数日前、ホンダがビッグニュースを発表した。ホンダは昨年末、「BARホンダ」の運営会社の株式を45%取得し、資本面でもチームに積極的にかかわることをすでに明らかにしていたが、そのBAR株を年内にも100%取得、来シーズンからホンダ単独でF1に参戦するという――。つまり、ホンダのフルワークスチームが復活するのだ。ホンダがフルワークスでF1に出場するのは「第1期」の1964~1968年以来だから、じつに38年ぶりということになる。

もっとも、今回の発表じたいはそれほど驚くことでもない。もともとホンダは5年前にF1に復帰した当初からフルワークスを考えていて、そのときは結局、エンジン供給と車体の共同開発だけでの参戦を余儀なくされたという経緯があった。しかし今シーズンからは、BARのオーナーのブリティッシュ・アメリカン・タバコと合弁会社を設立し、チーム運営にも参画。いわばフルワークスは既定路線だったのである。

問題はホンダがなぜフルワークスにこだわるのかだろう。じつは、世界中の大手自動車メーカーがこぞって参入している現在のF1では、もはやメーカー系=ワークスでなければ上位入賞どころか生き残ることすら難しいのだ。実際、10年前と比較しても、チームとして存続しているのはフェラーリをはじめ、ほんの数チーム。しかも、来シーズンからは、ルノー、BMW、トヨタ、フェラーリ、さらに半ばメルセデスのマクラーレンを含めれば、ホンダ以外でも巨大自動車メーカーのフルワークスが実質5チームも参戦するという状況なのだ。

83年からの「第2期」で故アイルトン・セナとともに“黄金時代”や“神話”を築いたホンダ――。だが、2000年の復帰後、現在にいたるまでただの1勝すらしていないのだから、フルワークスへの移行は必然だったともいえる。来シーズン、38年ぶりのホンダフル・ワークスはどんな神話をみせてくれるのだろうか。

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