日本最南端の高校が達成した快挙

石垣島から甲子園へ!八重山商工の悲願は叶うか

2005.12.01 THU

遠い南の島で生まれ育ち、ともに野球を始めた幼なじみの少年たちが、やがて成長し甲子園に出場する…。マンガのような話だが、来春のセンバツにそんなチームの出場が濃厚となっている。

那覇市から約420㎞離れた石垣島にある沖縄県立八重山商工高校。ここの野球部が今秋快進撃を果たし、なんと九州大会で準優勝したのだ。九州・沖縄地区のセンバツ出場枠は4つ。このままいけばセンバツ出場はほぼ確定といえる。

この話を聞いただけではフロックと思う人もいるだろう。しかし、八重山商工は小学生の時に八島マリンズで全国優勝、中学時代はポニーリーグ(硬式少年野球のカテゴリーのひとつ)・八重山ポニーで世界大会3位という結果を残している選手たちが中心と実力は十分。事実、この秋も140㎞/h台の速球を誇るエース・大嶺祐太が肩痛で春から戦線離脱中。野手兼任の投手、金城長靖らが奮闘して勝ち上がっている。

「パワーやバネなど選手の身体能力が高い。試合運びにややムラがありますが、たたみかける打線は脅威。ノせると怖いチームです」(琉球新報運動部・深澤友紀氏)

これまでも石垣島は好選手を輩出していたが、沖縄本島や県外の強豪校に進学するケースが目立った。そこで、そんな状況を憂いた石垣市が「高校野球監督派遣事業」を開始。八島マリンズ、八重山ポニーを率いていた伊志嶺吉盛氏を八重山商工の監督として招聘。追うように現在の中心選手たちも島に残り、八重山商工に進学したのである。とはいえ練習試合の相手が限られるうえに遠征費もかさむ離島。試合経験を積むのが困難であったことは間違いない。やはり快挙と呼んでいいだろう。

感動ストーリーを安易に煽るつもりはないが、八重山商工の快進撃は単純に痛快。島民も喜んでいるという。南の島の球児は甲子園でどんなプレーを見せてくれるのか。来年1月31日に行われるセンバツ出場校の選考会が楽しみだ。

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