加藤大治郎の遺志を継ぐ14歳が登場

全日本で最年少優勝したライダー・中上貴晶に注目

2006.05.18 THU

スポーツの世界では時に、10代の希有な才能が開花する。コマネチ、ヒンギス、オーウェン。最近では、宮里藍、ミシェル・ウィー、そして浅田麻央…。世界が注目するその天賦の才能は、恐ろしいほどのカリスマ性を持つ。

06年4月2日。10代のアスリートに1人の天才が新たに加わった。彼の名前は、中上貴晶。92年生まれの14歳、中学3年生。二輪のF1と呼ばれる世界最高峰レース「Moto GP」を目指すライダーだ。4歳でポケットバイクに乗り、5歳でレースデビュー、13歳で全日本ロードレース選手権に初参戦。そして先月2日、全日本ロードレース選手権・MFJスーパーバイクシリーズ今季開幕戦。予選4番手ながら、5度の全日本チャンピオンに輝くベテラン仲城英幸選手を激戦の末に破り堂々の全日本選手権初優勝、最年少の優勝記録を打ち立てた。

大人顔負けのレーステクニックは「まるで10年選手のように冷静に周囲が見渡せ、落ち着いたレース運びができる」(ライディングスポーツ・青木編集長)とも。

宇川徹、青木治親、玉田誠、中野真矢、故加藤大治郎…、これまでいろんなタイプのGPライダーが生まれているが、中上貴晶はどこが違うのか。「アグレッシブとか荒削りといったイメージがなく、ブレーキングからアプローチ、コーナリング、立ち上がりまでもが非常にスムーズ」(同)

中上貴晶は、昨年末、Moto GPレーサーを育成する「Moto GPアカデミー」に合格、現在は、「チームハルクプロ」と契約し、ヨーロッパと日本を往復する超多忙な生活を送る。将来的には?

「国内の制度が変わり、12歳から本コースで開催されるロードレースに参加が可能になった今、もしかしたら14歳で全日本チャンピオン、15歳でGPライダー。もしかしたらバイク免許を取得できる16歳前に世界チャンピオンという離れ技も可能」(同)

中上貴晶、14歳。世界が彼に注目するのも時間の問題かもしれない。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト