“お荷物”チームが反撃開始!?

一時は月間リーグ首位も最下位脱出を狙う楽天

2006.07.20 THU

6月末から再開されたリーグ戦の出足でつまづいたとはいえ、ここまで去年とは違う戦いを見せているのが楽天。何が変わったのか、と考えれば、まず人が変わった。監督、コーチはもちろん、チームの3分の1に近い19人の選手が解雇され18人が新入団。危機感が増したことに加え、力の落ちたベテランが抜け格段にチームが若返った。

数字にも昨年との違いがハッキリ見える。例えば70試合終了時点でのチーム打率は234→263、防御率も5.67→4.52。打線ではフェルナンデス、リックの両外国人に鉄平ら新戦力の活躍が目立つ。投手陣では小倉→福盛へつなぐ形が確立し戦いに安定感が増した。結果、勝敗は昨年の18勝52敗に対し26勝44敗。特に50試合以降の20試合では12勝8敗の強さだ。

戦力面のプラスに加え強調したいのが就任以来、野村監督が口にしてきた「無形の力」。戦力不足を目に見えない部分で補おうというものだが、昨年の屈辱から「上手くなりたい」「勝ちたい」と素直に願う選手たちの心に観察力、分析力などの重要性を問う「野村の教え」は響いたはず。また、若手や実績のなかった選手から感じる自信も「無形の力」といえるだろう。例えばここまで打率3割をキープしている鉄平は今年中日から移ってきた選手だが、過去5年、一軍で放ったヒットはわずか5本。それが起用され続けるなかで自信を積み、今や3番を任されるほどに成長してきた。

粘り強い戦いから伝わってくるまとまりも「無形の力」と言える。「寄せ集め集団」も2年目となり選手同士がなじんできたという点もあるだろう。また、序盤からGMが解任され、オーナーの現場批判が飛び出した昨年とは違い、フロントと現場の間にも一体感を感じる。つまりは「戦力アップ」と「無形の力」の融合、これが“変身”の理由というわけだ。もちろん、それで一気に上昇というほど甘くないことは最近の戦いを見てもわかるが、去年より楽しめる後半戦になることは確かだろう。

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