プロ野球後半戦の展望をズバリ予想!

今年優勝しなければならない2球団の明暗を分けているもの

2006.07.27 THU

もし今年リーグ優勝することができないと、長年積み重ねてきた球団の“ある”伝統に傷をつけてしまう年回りに当たるチームがある。

セ・リーグは読売。1950年に2リーグ制が始まって以来、4年続けて優勝を逃したことがないのだが、ここ3年間は3位、3位、5位…。まさに土俵際に追い詰められた状態というわけだ。

パ・リーグは西武。球団が創設された1979年度以降、サッカーのW杯が開催された年のリーグ優勝確率が100%なのだ。

ところが、前半戦までの両チームは明暗をはっきりと分けた。現在首位に立つ西武は、森 慎二(現デビルレイズ)、豊田 清(現読売)の2枚ストッパーの退団という大きな穴を背負って開幕を迎えた。しかし、伊東監督は補強に頼ることなく、現有戦力にその重責を託した。森の位置には投手陣最年長の石井 貴、豊田の位置には4年目の小野寺力。新守護神の小野寺は言っていた。「二人が抜けたから今年の西武はダメになったとは、絶対に言われたくない」と。

交流戦を境に首位からBクラスにまで転落した今の読売に一番必要なのが、こうした選手間で自然と芽生える気概ではないか。だが、高橋由伸、小久保裕紀、阿部慎之助など中心選手にケガ人が出るたびに木村拓也(元広島)、アリアス(元阪神→メキシコリーグ・ティファナ)ら他球団から既成戦力を呼び寄せている状況下では、それも難しい。また、春季キャンプやオープン戦に帯同していない中途組に、チームの起爆剤になってほしいというのも酷な注文である。

主力選手の離脱は首脳陣にとってはピンチだが、2番手、3番手の選手にとってはまたとないチャンスだ。そのモチベーションを、チームの勝利にどううまく生かすか。それが監督の腕の見せどころではないだろうか。プロ野球は70人(支配下登録選手数)で戦うスポーツ。レギュラー選手の流出や故障にも大崩れせず、ピンチもチャンスに変えられるチームが本当の優勝にふさわしい、強いチームなのだと思う。

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