世界ラリー選手権通算最多の27勝目!

WRC現役最強ドライバーローブが北海道で大記録達成!

2006.09.14 THU

ミハエル・シューマッハーがF1の最多勝記録を更新して久しいが、世界ラリー選手権(WRC)でも、つい先ごろ新記録が樹立された。

立役者はフランスのセバスチャン・ローブ、32歳。シトロエンのエースとして2年連続王者に輝いてきた、現在最強のラリードライバーである。ラリー界においてローブは、あらゆる意味で破格の存在だ。このモータースポーツを始めたのは21歳と決して早くはなかったが、少年時代に体操競技で五輪代表を目指したほどの優れた身体能力と精神力で頭角を表す。01年にはスーパー1600選手権に挑み、出場全戦で優勝。そしてWRCに初めてフル参戦した03年からチャンピオン争いを繰り広げ、一昨年、昨年と2年連続で世界の頂点に立っている。

圧巻だったのは昨年だ。全16戦のシーズンにおいて、ローブ1人で10勝の荒稼ぎ。年間最多勝と連続優勝の両記録を更新した。今年に入っても快進撃は続き、9月1~3日に北海道で開催された第11戦ラリージャパンで、フォードのマーカス・グロンホルムを5・6秒の僅差で下して今季7勝目をマーク。「エル・マタドール」の異名を持つ、スペインの英雄にしてレアル・マドリーの次期会長候補といわれるカルロス・サインツの記録を更新し、通算27勝でWRC歴代最多勝ドライバーとなった。

サインツは初優勝から26勝目に達するまで15年を要したが、ローブはわずか5年で到達。年間のイベント開催数などが違うため直接比較はフェアでないが、それにしてもスゴすぎる。だが、当のローブは「偉大なカルロスの記録を超えることができたのはうれしいけど、僕はいつも次のラリーに勝つことだけに集中している。それに僕の目標はもっと先にあるんだ」と、北海道の風に吹かれながら涼しい顔をしていた。

今季もまだ5戦を残しているが、ローブのWRC3連覇は決定的。ただし、モノポリーが盛り上がりを欠くのは世の必定で、彼を打ち負かすライバルの台頭を切に願う筆者なのでもありました。 

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