アマチュア野球に魅せられた男

帰ってきた“ミスター社会人”杉浦正則氏の野球人生

2006.09.28 THU

史上初の東北勢の優勝(TDK・秋田県にかほ市)で幕を閉じた、今年の「都市対抗野球大会」。その舞台に“ミスター社会人野球”と呼ばれる、あの男が監督になって戻ってきた。

杉浦正則(38歳)。日本生命のエースとしてチームを2度、都市対抗優勝に導き、オリンピックにはバルセロナ~シドニーの3大会連続で出場。歴代最多の通算5勝を挙げた。その間に何度もプロから誘いを受けたが、アマチュアにこだわり続け現役生活10年、社会人野球一筋に生きてきた。その想いを、直接会って聞きたくて…。大阪府吹田市にある日生グラウンドを訪ねた。

「一発勝負にすべてをかける、アマチュアの野球が好きなんですよね。私にとってプロは子どものころの夢のままで、現実的な目標ではなかったように思います。それが大学4年で初めて全日本に選ばれて、このチームで2年後のバルセロナで金メダルを目指すといわれたとき、五輪に出ることが最大の目標になった。五輪のマウンドは、とてつもないプレッシャーとともに自分を最高に奮い立たせてくれる場所。全世界が注目している中でプレーができる喜びに、すっかりハマってしまいました(笑)」

ご自身の野球人生に悔いはないですか?

「基本的には幸せな人生を歩んでいると思います。プロから話があったとき、親には『行ってほしい』と言われましたが、周りの意見を聞きながら、最終的には自分の意志で決めたことなので後悔はありません」

監督としての今後の目標は?

「日本一奪取という結果は絶対に出さなくてはなりませんが、私はその過程もとても大事に考えています。人からやらされるのではなく、選手自らが心を動かし、体を動かすことができるチームを作っていきたいですね。そして選手たちには、社会人になってまで好きな野球ができることへの感謝の気持ちを、常に忘れないでほしい」

アマ球界、そして日本の野球界全体のためにも、監督ご自身のような素晴らしい選手をたくさん育ててください!

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