JRA最古記録、ついに塗り替えられる!

ダートのタイムは天候次第!?雨が呼んだ37年ぶりの新記録

2006.09.28 THU

世の中には半永久的に更新されることはないだろう、なんて思われている“記録”って結構あるものだが、競馬の世界では「ダート1700m」の日本レコードタイム(1分41秒9)がそれにあたる。念のため競馬に詳しくない人のために解説すると、ダートとは砂のコースを走るレースのこと。ほかに芝生のコースを走る競走もあって、こちらは「芝2400m」というように表現する。

で、このダート1700mの日本レコードが、8月27日の小倉競馬場第10レース「阿蘇S」で、わずか0秒1だが塗り替えられたのだ。それまでのレコードホルダーはタケシバオーという名馬だが、実に37年前の1969年(昭和44年)3月に東京競馬場で達成。中央競馬の記録の中でも最古のものだった。快挙を成し遂げた馬は、サンライズキング(牡7歳)。ここまで36戦7勝(もちろん勝ったのはダートのみ)と水準以上の成績を残していたが、まさか難攻不落と思われていた“記録”を破るとは誰も予想していなかった。

では、なぜ彼が歴史に名を残す大仕事ができたのか。ダート1700m戦は、その大半が下級条件戦。つまり、それまでいい成績を挙げていない水準以下の馬たちが戦う舞台になっており、水準以上の馬が出走できるレースが少ないことが、長年記録が破られなかった理由の一つに挙げられる。

さらに、当日の馬場状態によるところが大きい。雨が降って馬場が悪くなる(湿る)と、ダートコースの走破タイムは総じて速くなる。砂が水を含んで締まり、足がとられにくくなるからだ。当日の馬場状態は不良。これが快挙達成の後押しをした。ちなみにサンライズキングは8月6日にも同じ競馬場のダート1700m(良馬場)を走っているが、このときのタイムは1分44秒3と2秒5も遅かった。

いずれにしても“特殊な条件”も手伝い、37年間も守られ続けたJRA最古の記録が、ついに破られたのだ。記録とは破られるためにあるものなのかもしれない。

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