現在の総合格闘技への道筋を作った男!

前田日明氏に“総合”とは何か、あらためて問うてきました!

2006.11.16 THU



撮影/丸山剛史
K‐1、PRIDE、HERO'S。大晦日に限らず、テレビなどで目にする機会の多い格闘技イベント。何となく見てはいるものの、じつはルールもよく知らない、という人も多いのでは?

ごく大ざっぱにいえば、K-1は立った状態での打撃を競う格闘技、PRIDEやHERO'Sはこれに投げ技や関節技、寝た状態での打撃などを加えた「総合格闘技」と呼ばれるジャンルだ。そして、総合格闘技を提唱し、世の中にその概念を広めた最大の功労者が、現在HERO'Sのスーパーバイザーを務める前田日明氏。かつてUWFやリングスといった団体を設立し、自らもそのリングで活躍した人物だ。

そんな前田氏にとって、“総合”格闘技とは何か? あらためて聞いてみた。

「かつて日本の武道は、柔術にしても空手にしても相手が何をやってきても対応できるものだった。戦いの場で“俺は空手家だから投げ技はなしで”なんて言えないでしょ? 総合格闘技は、どんな格闘技でもその技術を制限することなく闘える場所、つまり武道・格闘技の原点回帰なんですよ」

とはいえ当然、現在の総合格闘技は、各団体ともある程度のルールはありますよね。HERO'Sは、立っている選手による寝た状態の選手への顔面、頭部の蹴りを禁止するなど、比較的、残虐性を排していますが。

「ルールが少ないことを売りにするんだったら、本当の“何でもアリ”でやればいいんですよ! 目潰しや急所攻撃はもちろん、不意打ちもアリなのが本当の実戦でしょ?そんなもの子どもに見せられないし、テレビで放送できない。総合格闘技はアンダーグラウンドな世界のものになってしまう。試合内容の過激さを競うのではなく、レベルの高い技術・体力を持った選手同士が競い合う場が総合格闘技なんです」(同氏)

ただの喧嘩ショーではなく、ハイレベルな技術の攻防であれば、観客側としても知識をつけて見たほうが楽しめるというもの。これを機会に「格闘技を見る技術」を身につけてみては?


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