続々と現れる才能に沸く女子陸上界

小林を筆頭に女子陸上界は88年度生まれが大豊作

2007.03.29 THU



写真提供/YUTAKA/アフロスポーツ
クリッとした大きな目がキラキラ輝き、口元からは流れ出すように言葉が出てくる。小林祐梨子のハツラツとした表情を、昨年は何度見たことだろうか。持ち前のバネを生かしてダイナミックに突っ走る彼女は、高校生ながら1500mの日本記録を更新。12月のアジア大会ではインド選手に競り勝って銀メダルを獲得すると、その12日後には京都の全国高校駅伝2区で20人抜きの快走で大爆発。須磨学園優勝の立役者となり、日本女子陸上の中・長距離界を背負って立つ逸材としての力を遺憾なく発揮したのだ。

だが、小林と同じ88年度生まれ組は彼女だけではない。女子選手は大豊作なのだ。

特に短距離は黄金世代とも称されるほど。高校総体100mで史上初の3連覇を達成した高橋萌木子(埼玉栄)と、200mで23秒48の日本ジュニア新(日本歴代3位)を出した中村宝子(浜松西)がトップ2。高橋と中村はアジア大会にも出場。個人種目で入賞を果たしただけでなく4×100mリレーでは銀メダル獲得と、日本女子短距離再浮上への重要な戦力になっている。その他にも日本ジュニア100m優勝の福島千里(帯広南)、アジアジュニア100m優勝の岡部奈緒(市立船橋)がいる。また、高校総体で400mの連覇は逃しながらも800mで優勝した久保瑠里子(広島・井口)は、日本選手権でも同種目で2位と、世界を狙う中距離の女王・杉森美保に肉薄している。

ともに高校を卒業した彼女たち。小林は名将・小出義雄監督が指導する豊田自動織機に入社し、岡山大で学業も続ける。今季は1500mに専念するが、将来的には5000mでも世界のメダルを狙う予定。高橋は地元埼玉の平成国際大へ進学してこれまでの練習環境を維持して世界陸上を狙い、中村と久保は女子短距離の強豪・福島大に進学。福島は北海道ハイテク専門学校、岡部は筑波大と、それぞれの環境で世界を目指す。女子陸上の新たな歴史をつくるであろう88年組に今から注目だ。


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