三宅島レースの開催決定で注目!

本家・マン島TTレースを知っていますか?

2007.04.12 THU



写真提供/Bongarts/Getty Images/AFLO
その危険性から、実現が危ぶまれていた三宅島での公道を使ったバイクレースが、今年11月に開催されることが決定した。じつは、その手本となっているのが英国近くに位置するマン島で開催されている100年の歴史を持つTT(ツーリスト・トロフィー)レース。東洋大学大学院でマン島TTレースを研究する小林ゆきさんによると「バイクの世界GPシリーズが始まった際、初戦の地に選ばれたのがマン島だったことからもわかるように世界で最も威厳のあるレース」であり、最古の公道オートバイレースなのだ。

マン島TTレースは、日本メーカーも活躍している。たとえば1959年に初参加したホンダは、当時世界的には無名なメーカーでありながら6位に入賞。2年後には全クラスで1~5位を独占するなど驚異的な成績を収め、ホンダがトップメーカーへ飛躍するきっかけになったともいわれる。

しかし、専用のロードコースではない公道を走るマン島TTレースは毎年のように死者が出る過酷なレースだ。昨年は、優勝を狙っていた前田淳選手が、練習走行中の事故が原因で帰らぬ人となった。レースを中止しようという声はないのだろうか?

「マン島でレースを中止すべきだとの声があがることはありません。事故が起こっても原因や対策が検討され、救急医療体制の充実などのために遺族が基金を設けたりするほどです」(小林さん)

約1週間にわたるレース期間中にはマーシャルと呼ばれるコース管理者の約半数は地元住民によるボランティアで行われ、その数は1000人にものぼる。

「若者からお年寄りまでがマーシャルとして活躍していて、レースやバイクが完全に現地の人たちの生活の中に溶け込んでいることを感じます」(バイク雑誌『クラブマン』伊丹編集長)

バイクレースの聖地だけあり、マン島TTレースで入賞することは最高の名誉だが、はたして三宅島レースは文化として定着するだろうか?


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト