楽天・田中は1年目から活躍できるか

速球でも変化球でもない田中将大、本当の武器とは?

2007.04.12 THU



写真提供/AFLO
松坂、井川、岩村に桑田…。今年も続々と海を渡っていったスターたちに代わり、日本のペナントレースを盛り上げてくれそうなのが楽天の田中将大だ。高卒ルーキーながら開幕ローテーション入り。3月29日のプロ初先発では2回途中でKOされたが、周囲の期待は依然高い。ただ、同じく高卒の怪物ルーキーということで松坂と比較する声もあるが、現時点では正直、酷な話。下半身にはまだたっぷり鍛える余地が残されており、同じ150km/hでも入団当時の松坂のボールのような唸り上がる感じはない。

その中で、田中の武器として強調しておきたいのがクレバーな頭だ。「Think Hard, Win More.―考えろ。そして勝利を掴め」。これは今年の楽天のスローガンだが、田中ほどこの言葉にピタリとくる選手はいない。田中は、目の前に現れた課題を一つひとつクリアし、着実に成長できるタイプ。プロ初の実戦登板となった2月の紅白戦では2試合連続、計4発の被弾からのスタートだった。いずれも打たれたのはストレート。すると以降の登板では効果的に変化球を使い、ストレートを生かす投球でキッチリ結果を積んだ。オープン戦初先発でも4回途中3失点でKOされたが、最終テストの横浜戦では7回3失点で開幕ローテーション入りを確定。その試合も初回に3連続四球による押し出しとワイルドピッチで失点しながら、2回以降は打たせて取る投球に徹しゲームメイク。おおよそ新人らしからぬ切り替えだった。

常に頭に置いているのは「悪い時にいかに踏ん張るか」。完調に程遠かった昨夏の甲子園で駒大苫小牧を準優勝に導いた姿を思い出すが、あらゆる場面で感じる意識の高さはプロでも大きな武器になる。キャンプ序盤から「松坂級や」と絶賛を続けていた楽天・野村監督のトーンは開幕直前「ローテ? かろうじて5、6番手」と落ちていたが、そこからのスタートがまた楽しみ。田中将大が真の怪物への道を歩き始めるルーキーイヤーから目が離せない。


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