欧州チャンピオンズリーグ総括!

“堅実”なACミランが優勝俊輔の活躍も忘れがたい!

2007.05.31 THU


ACミランがやってくる! 5月23日に行われた欧州チャンピオンズリーグ決勝は、イタリアの名門ACミランがイングランドのリバプールを2-1で退け、02-03シーズン以来4シーズンぶりの欧州制覇を成し遂げた。この勝利により、ACミランは今年12月に日本で開催されるFIFAクラブワールドカップへの出場権を勝ち取ったのである。

今大会のキーワードは「堅実さ」だった。ACミランもリバプールも、守備力がセールスポイントのチームである。爆発的な攻撃力はないが試合ごとの好不調の波が少なく、安定した戦いができるのが特徴だ。どんなチームが相手でも、一定以上の水準を保つことができるのである。そのうえで少ない好機を確実に生かせる得点力を備えた2チームが、決勝の地アテネにたどり着いた。ACミランには大会得点王のカカが、リバプールには得点ランキング2位のクラウチがいた。

対してバルセロナやレアル・マドリードのように、攻撃力を全面に押し出すチームは上位進出を阻まれている。振り返れば昨年のドイツW杯も、鉄壁の守備を強みにしたイタリアが優勝トロフィーを持ち帰っている。「堅実さ」は現代サッカーのトレンドといってもいいだろう。

ベスト4の顔ぶれにも、時代の流れが反映されている。イングランド勢の台頭が囁かれて久しいが、3チームが4強入りしたのは過去5シーズンで初めてである。そのなかで堅実さが売り物のチェルシーがまたも優勝を逃したのは、カカのような得点源を見つけられなかったのが理由かもしれない。

日本人の立場で今大会を語るなら、何といっても中村俊輔である。マンチェスター・U戦で決めた2本の直接FKは、その名前を広く欧州に轟かせた。元鹿島アントラーズのレオナルドも、中村のFKには賛辞を惜しまなかったほどである。セルティック在籍2年目の今季はチーム、個人合わせて実に10個のタイトルを獲得したが、欧州5シーズン目のハイライトは、チームを初の16強に導いた今大会だった。

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