広島が2季ぶりに外国人打者を獲得

“純国産打線”のメリット、デメリットとは?

2007.06.21 THU



写真提供/AFLO
現在プロ野球では、各球団が支配下登録できる外国人選手の人数は無制限、同時に一軍登録できる選手は4人にまで拡大している。さらにはアジア人選手枠構想があったりと、外国人選手枠が緩和傾向にあるなかで、ここ2シーズン、広島と横浜の外国人打者は0人。1番から8番まで日本人選手がズラリと並ぶ、“純国産打線”を敷いてきた。

その理由を、広島の小早川毅彦打撃コーチにうかがってみると「一口に外国人選手といっても当たり外れがありますし、昨年と今年の戦力を見て、日本人野手だけでも十分に戦えると判断したからです」。また、外国人選手は契約に対して非常にシビア。1~2年活躍すると、より好条件の球団へ移籍を望むことも少なからず、中長期的な戦力として期待するのが難しい面もある。

その一方、「純国産打線は、とても魅力がある。それで復活、ブレイク、成長した選手もいるし。外国人選手の起用にも反対はしないけど、カープは純国産がイイ!」(広島ファン歴14年・早川聡史さん)。という声があるように、新人のころから見守ってきた選手が、数年後にチームの中心選手となって活躍する過程に、応援のしがいや喜びを強く感じるファンも多いのは事実だ。

ところが、一連の取材後の6月13日。広島が元中日のアレックス外野手を獲得するとのニュースが飛び込んできた。どうやら、このところ不振が続いていた打線への応急処置ということだ。「日本人選手だけだと互いに影響を受けやすく、いったん流れが悪くなると歯止めが利かない場合がある」(小早川コーチ)、と危惧されていた純国産打線のデメリットが働いてしまったようだ。

「実は86年にリーグ優勝した際も純国産打線で、亡くなった前オーナーが『よくやった、本当にうれしい』と、大変喜ばれたことを今でも覚えています。その再現を目指して、これからも純国産打線で戦っていければ…」、との小早川コーチの言葉を思い出すにつれ、チーム編成の難しさ、理想と現実を改めて感じさせられた。


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