脅威のスーパールーキーを生んだレース

“F1予備校”GP2シリーズで次世代のハミルトンを探せ!

2007.07.19 THU



写真提供/Getty Images/AFLO
今年F1にデビューしたばかりの「新人」ながらすでに2勝を挙げ、開幕から9戦連続の表彰台。前人未到の記録で一大旋風を巻き起こしている、マクラーレンのルイス・ハミルトン。その彼を生んだレースとして、最近にわかに注目を集めているのが、別名「F1予備校」とも呼ばれるGP2シリーズだ。

若きF1候補生の登竜門としてGP2がスタートしたのは、今から2年前。最高出力600馬力と、F1と100馬力程度しか違わないルノー製V8エンジンに、これまたF1風のセミオートマ・ギヤボックスやカーボンブレーキを装備したマシンは全チーム共通。タイヤもブリヂストン社製限定で、F1に近い高性能を備えたマシンを全チームが同じ条件で使用する。そのためドライバー本来の才能が試され、コース上では常に激しいバトルが展開されている。

しかもこのGP2、レースの大半が欧州のF1GPと同日開催のため、F1を目指す若手ドライバーにとっては自分の存在をアピールする格好の場だ。チームや自動車メーカーもこのカテゴリーをドライバー育成の場として活用しており、日本からもトヨタのサポートを受けた中嶋一貴(中嶋 悟の長男)、平手晃平、昨年スーパーアグリでF1を戦った山本左近の3人が挑戦中だ。

ちなみにGP2初年度のチャンピオン、ニコ・ロズベルグ(世界王者ケケ・ロズベルグの長男)はウイリアムズ、2位のヘイキ・コバライネンはルノー、3位のスコット・スピードはトロ・ロッソでF1のレギュラーシートを獲得。昨年ハミルトンと最終戦までタイトルを争ったネルソン・ピケJr(世界王者ネルソン・ピケの長男)は現在ルノーの第3ドライバーだが、来年にはレギュラーへの昇格が確実視されるなど、卒業後の「F1進学率」も抜群。また既述の通り、往年のF1ドライバーの子弟も多く、今シーズンはアイルトン・セナの甥っ子であるブルーノ・セナも参戦。新世代の才能たちが、第2のハミルトンを目指して激しい戦いを繰り広げている。


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