ロナウジーニョにもできない技!?

(蹴鞠+セパタクロー)÷2…「チンロン」のスゴさに迫る!

2007.07.19 THU

インターネットでスゴい動画に出会った。サッカーのリフティングみたいなスポーツなのだが、球を見ずにかかとで突いたり、太ももを使った奇妙な体勢でボールを受け渡したりと、曲芸さながらのシーンが展開されていた。

動画の正体は「チンロン」。これ、ミャンマーの伝統スポーツらしい。もっと知りたいぞ…。てなわけで、チンロンに詳しい東洋大学の石井隆憲教授に話を聞いてみた。

「チンロンとは、籐(チン)で編んだボール(ロン)を、足の様々な部位で蹴り続けていくスポーツです。日本の蹴鞠やフリースタイル・フットボールにも似ています」

足を使った東南アジアの伝統スポーツといえば「セパタクロー」が思い浮かぶが、それとはどう違うのだろうか?

「セパタクローはネットをはさんで相手と勝ち負けを競います。しかし、チンロンは相手と直接戦わないスポーツなんです」

1チーム6人が輪になってボールを蹴りつないでいくのがチンロンの基本的なスタイル。庶民のボール遊びに始まり、王様へ披露するパフォーマンスに発展した経緯を持つこのスポーツでは、「競う」より「魅せる」が重要視される。つま先や足の裏など、定められた6カ所の部位を駆使して、様々な技を披露しながら観客を魅了する。

それにしても、あの動画で見たような技をどうやって体得するのだろうか。ロナウジーニョでもできないような技なのに…。

「チンロンのユニークな練習法として“型の習得”があります。ボールを使わず、まずは技の型を体に覚え込ませます。しかも、これは足だけの練習ではありません。手の置き方や首の角度なども含め、全体として技を美しく魅せる練習をするわけです。これをマスターしたトップ選手の技には、美しい物語のような芸術性がありますよ!」

選手同士が助け合い、ひとつの芸術を作り上げていくスポーツ。それがチンロンというわけだ。この“東南アジアの神秘”に興味を持った人! まずは動画にアクセスしてみて!


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