現役・OGが「世界陸上」代表にズラリ!

女子スプリント界の超名門校「福島大」の強さの秘密とは?

2007.08.02 THU

福島から世界へ。この言葉は陸上競技界ではメジャーなフレーズだ。走幅跳の池田久美子もそうだし、400mの丹野麻美もそう。この二人に代表されるように、女子スプリント界では福島大の存在感は抜群だ。今年の日本選手権女子400mでは、決勝(8人)のステージに福島大の関係者6人が進出したほど。今月末から大阪で開催される世界陸上の日本代表にも7人が選出。短距離選手9人中5人が福島大の選手とOGが占めた。

それにしても地方の国立大学から、なぜこれほど多くのトップアスリートが誕生しているのか。それは84年に福島大の監督に就任した川本和久氏の役割が大きい。

筑波大で短距離選手として活躍した川本監督は、同大大学院でコーチ学を専攻した後、約1年間カナダと米国へ留学。カール・ルイスのトレーニングを間近で見るとともに、ルイスのコーチ、トム・テレツに学び、独自の理論を確立させた。

川本監督の教えをシンプルにいうと、「力を地面に伝える」ことの徹底だ。極端に表現すれば、足で地面を蹴るのではなく、足を真下に振り下ろして地面を押すというテクニック。この理論を軸に福島大は急成長。7年前に初めて日本インカレチャンピオンが誕生すると、以後ピンクのユニホームが女子スプリント種目を席巻している。現在、8種目の学生記録と4種目の日本記録を福島大関係者が保持している。

川本監督が福島大に就任した当初は東北地方の選手が中心だったが、チームの躍進とともに、関東の名門校や九州の高校からも全国上位の実力者が入部を熱望するようになった。さらに大学を卒業した選手たちも、企業に所属しながら母校でトレーニングを続けるなど、クラブチームのような環境もできあがっている。強い先輩たちがお手本となり、ライバルとなり、これが相乗効果につながっているのだ。

まもなく大阪で世界陸上が開幕する。フラガールもいいけど、“フクダイガール”の活躍も見逃せない。


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