オープンウォータースイミングって何だ?

出場選手も多彩な顔ぶれに?北京五輪の新種目に注目!

2008.06.12 THU



写真提供/Getty Images/AFLO
7年前に交通事故で左脚のヒザから下を切断しているナタリー・デュトイト(南アフリカ)という選手がいる。実は彼女、オープンウォータースイミング(以下OWS)という競技の世界選手権女子10kmで4位に入り、見事、北京五輪(パラリンピックではない)の出場権を獲得。水泳界で話題となった。

一般的にはなじみがないOWSは、海や川、湖など自然の中を泳ぐ競技。北京五輪から男女10kmが正式種目になった。1980年代に国際水泳連盟が競技規則を整理して誕生し、世界選手権では91年大会で男女25kmが実施され、現在は5kmと10km、25kmの男女6種目が行われている。川や海が会場となれば、潮や水の流れ、湖なら低い水温というライバル以外の強敵とも戦わなければならないが、自然と一体になれる魅力で愛好者も増加中だ。 

北京五輪では市郊外にある水上公園のボートコースで実施されるが、5月末のプレ大会の優勝記録は男子が1時間59分13秒8で、女子は2時間01分19秒7。過酷な長丁場の戦いだけに、レース中の水分や栄養補給も認められている。

前出のデュトイトは、もともと02年の英連邦競技大会の競泳自由型女子800mで、健常者に交じって決勝進出を果たした実力者だ。彼女の強さの秘密は、OWSの主たる泳法でもあるクロールの特性にある。

クロールには、左右の手がひと掻きする間に左右の足を1回ずつキックする2ビートという泳法がある。キックより上半身のパワーを優先させる泳法で、以前は長距離の選手が多く使っていた。スピードより持久力が必要なOWSでは、上半身の強化さえすれば彼女のような障害を持っていても、健常者と互角に戦えるということだろう。

ちなみに北京五輪の新種目は全部で8。たとえば自転車版モトクロスといえるBMXもそのひとつ。派手なアクション性がテレビ映えするという理由での採用と思われる。北京五輪では、こういった新種目にも注目してみてはいかがだろう。


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