目指せ、2016年TOKYO!? 

第1回 今からでもオリンピック選手になれる?

2008.12.18 THU

目指せ、2016年TOKYO!? 


画像提供/(C)DPPI/フォート・キシモト 2000年シドニー大会の水泳100m自由形にワイルドカード枠で出場した、ギニア代表エリック・ムサンバニ選手。大会当日まで50mプールを見たことがなかったという…。溺れかけながらも完泳した彼の姿は、「参加することに意味がある」という五輪の精神そのものだった、とか

そもそも、どうすればオリンピックに出場できるの?



この夏、世界中が感動の涙を流した北京オリンピック。じつは現在4都市で競っている2016年大会の候補地には、われらが東京も挙がっているんです。

もし生まれ故郷の「東京」でオリンピックに出られたら? スポ根少女にとって、こんなうれしいことはありません! でも、そもそもオリンピック選手って、どうやったらなれるんでしょう? オリンピックの歴史や成り立ちに詳しい東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の渡部徹さんに聞いてみました。

「選抜方法は、競技によって違います。たとえば柔道なら、まず世界選手権で各階級55位以内に入った入賞者の国に出場枠が与えられます。その後、出場枠を勝ち取った階級で国内選考会が開かれ、そこで好成績を収めた選手が順次日本代表として選出されるのです。つまり、世界選手権で出場枠を勝ち取り、さらに国内選考にも勝ち抜かなければならないということですね」

う~ん。初心者にはかなりハードルが高そうですね。こんなハイレベルな闘いに真正面から挑んでいたら、2016年に間に合わない! もっと簡単に出場できる裏ワザってないんでしょうか?

「オリンピックの選手選考には『ワイルドカード』という特別な推薦枠があります。これは、選手としてあまり実力はないけれど、国家のスポーツ発展に大きく寄与できると国際オリンピック委員会(IOC)が認定した人に与えられる特別な出場権です。現に2000年のシドニーオリンピックでは、大会の5カ月前に水泳の練習を始めたというギニアのエリック・ムサンバニ選手がワイルドカード枠で100メートル自由形に出場。ほかの選手より1分遅れのタイムでゴールしましたが、会場から大喝采を受けました」

まさに奇跡のカード! でも、なぜこんな出場枠が存在するのでしょう? それは、近代オリンピックの精神と深~い関係があるんです! 近代オリンピックの父であるピエール・ド・クーベルタン男爵は五輪の精神についてこう述べています。「五輪で重要なことは、勝つことではなく、参加することである」

つまりオリンピックで大切なことは「成功することではなく、努力すること。打ち負かすことではなく、よく戦うこと」なのです。だからこそ、素晴らしい記録を持っていなくても、挑戦したい! という熱い思いを思っている選手にチャンスを与えているのです。

と、いうことは

私だって、努力する気持ち、挑戦する気持ちは誰にも負けてない!(ハズ) もし「ワイルドカード」をもらえれば、奇跡のサクセスストーリーも夢じゃない。

とにかく、少しでも選手になれる可能性がある競技にチャレンジしていけば、夢の舞台に一歩、近づけるかも!?
画像提供/社団法人日本綱引連盟 意外にも、世界で広く親しまれているという「綱引」。残念ながら1920年のアントワープ大会以降、正式競技からは外されてしまったが、2002年には国際綱引連盟がIOCに加盟し、正式競技への復活を目指している

2016年の東京(?)オリンピックでボクらが出場できる穴場競技は何だ?



2012年のロンドン大会に続き、2016年大会の候補地として名乗りをあげている東京。

生まれ故郷の東京でオリンピックに出場することをひたすら夢見てきたスポ根少女にとっては、千載一遇のチャンスです!

とはいえ、一朝一夕ではなれないのがオリンピック選手。でも、まだ正式競技になっていない「マイナースポーツ」を今から始めれば、けっこうイイ線いくのでは!? 東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の渡部徹さん、この戦法ってどうですか?

「目の付けどころはいいですが、オリンピックの実施競技になれるのは、ごくごくわずかな競技だけ。競技人口が少ない競技では、確かに日本代表になるチャンスがあるかもしれませんが、世界の競技人口があまりに少ないと、その競技自体が実施競技として採用されないということもありますね」

そうですね(涙)。では、もうすぐ正式競技に選ばれそうな競技はどんなものがあるのでしょう? 日本オリンピック委員会(JOC)によると、2016年大会で正式に採用されそうな競技は、今のところ7種目が候補に挙がっているそうです。

1)ゴルフ
2)7人制ラグビー
3)空手
4)スカッシュ
5)ローラースケート
6)野球
7)ソフトボール

野球やソフトボールはハードルが高すぎるし、ラグビーーやゴルフも子供のころから英才教育を受けている天才たちが多そう。空手やスカッシュは現在でも国内に10万人以上の競技者がいるらしい。ローラースケートも今から始めるにはちょっとハードだなあ。

果たして三十路間近の私が、今からでもオリンピック選手を目指せそうな競技って、あるのかしら? そこで、これまでのオリンピック正式競技を総ざらいしてみたところ、ちょっと気になる競技が。

「綱引」!?

驚いたことに、綱引は、1900年のパリ大会から1920年のアントワープ大会まで正式競技だったそう。8人対8人の団体競技で、文字通り綱を引っ張り合う競技です。これならやったことあるし(@運動会)、明日からでも始められそう! さっそく日本綱引連盟の武井宏之さんに聞いてみました。

「現在、日本綱引連盟に登録している選手数は約3000人程度です。綱引はルールは簡単で、なじみ深い競技です。綱引と聞くと、体格や筋力づくりばかりが重要と思われるかもしれませんが、実はテクニックが物を言う奥深い競技。だからこそ、体が小さい人や女性でも、コツとチームワークを養えば、今からでも勝負できる可能性はあります。他のスポーツに比べて、用具や練習に莫大な費用がかからないのもポイントですね」

なるほど。いくらオリンピックに出たいからといって、今さら肉体改造はなかなかできませんものね。だったら、今からでも養える「テクニック」が重視される競技を選んだ方が得策なんですね。あとは、初期投資があまりかからない競技が狙い目らしい! ただ、その競技がオリンピックの正式競技になれるかどうかは、また別の問題。そのあたりの先見の明も必要です。

でも、既存の競技の中にも、こうした条件にあてはまるものがけっこうあるような。あきらめずに追い求めれば、きっとオリンピック選手への道は開けるハズ! 「今からオリンピックに出たい!」
でもこんな無謀な夢、きっと叶うわけないよね?

実のところ、ちょっとあきらめモードで調査を始めたのですが、
どうやら可能性はゼロではない様子。
がぜんやる気になってまいりました!

今回の調査で感じたことは、
オリンピックとは単に記録や勝敗を
競うだけの「競技会」ではない、ということ。

それぞれの競技には深~い歴史があるし、
選手ひとりひとりにもその競技に対する熱い想いがあるのです。
それらすべてのぶつかり合いが、オリンピックなのですね。

だからこそ、世界中の人を感動させられるような、
メイク・ドラマが生まれるのです。

そんな話を聞いてると、
ほら、アナタもオリンピックに
出てみたくなりません?

今後もオリンピックにまつわるあれこれを
調査していきますので、素朴な疑問やご意見、
オリンピック選手になれるこんな裏ワザを知っている! など
情報があれば、どしどし投稿お願いします!

東京オリンピック・パラリンピック招致委員会

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