目指せ、2016年TOKYO!? 

第2回 今からでも五輪選手になれる競技って?

2009.01.08 THU

目指せ、2016年TOKYO!? 


写真提供/フォート・キシモト わずか2年で、サラリーマンからボブスレーのオリンピック選手になった大島宏之さん。「このまま一生サラリーマンで終わっていいのか!?」その熱い気持ちが、奇跡のサクセス・ストーリーを生んだ

今からオリンピック選手になるにはどんな競技を選べばいいの?



2016年の東京(で開催される可能性がある)オリンピック実現とともに、自分もオリンピック選手になってしまおうともくろんでいる方(私だけ?)、ひとくちに「オリンピック選手」といっても、その競技は様々です。昨年の北京大会では28競技、302種別の競技が正式競技として登録されていたんです。

初心者の私が今から始めるには、才能や体力よりも、テクニックが重要視される競技のほうがきっと有利。なおかつ、有名選手がひしめく既存の競技よりも、これから正式競技に採用されそうなちょいマイナーなものを選べば、選手になれる可能性も高いはずです。
たとえば

「輪なげ」
「紙飛行機」
「下駄飛ばし」

など、全国大会レベルで活動しているスポーツがたくさんあります。この中でオリンピックの正式競技になる可能性があるものってあるんでしょうか? オリンピック競技に詳しい東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の松尾崇さんに相談してみました。

北京大会の場合、正式競技については、オリンピック憲章で定められた厳しい基準がありました。男子では4大陸75か国以上、女子では3大陸40か国以上で広くおこなわれている競技というのが、大前提でした」

じゃあ、「下駄飛ばし」なんてローカルスポーツはダメっぽいですね(がっがり)。やっぱり、初心者がこんな短期間にオリンピック選手になろうなんて、無謀な計画だったのかもしれません。読者のみなさん、長い間(1カ月だけど)、応援ありがとうございました。私、フツーの女の子に、戻ります! 

と、こんな風に思っていた矢先、松尾さんからうれしい連絡が。

「コバヤシさん、諦めるのはまだ早いです。実は、過去にたった2年間で立派なオリンピック選手になった日本人の方がいらっしゃいます!」

大手ビール会社の営業マンだった大島宏之さん(当時26歳)は、仕事の合間に偶然、ボブスレーのオリンピック強化選手の一般公募記事を発見。選手選考テストを受け、見事合格し、その2年後に開催されたリレハンメル大会に選手として出場したそう。聞けば大島さんは、陸上競技の経験者で、運動神経がとてもよかったのだとか。

なるほど。自分のこれまでのスポーツ経験を生かせる競技のほうが、より選手になれる可能性が高いということですね。

小中高とソフトボール部で活躍した私。実は下半身の筋力には自信アリ! 過去に同じ夢を実現した人もいることだし、数打ちゃ当たるじゃないけれど、今まで検討してきた条件にあてはまる競技にどんどんチャレンジしていくことにします! その中に自分にぴったりの競技があるかもしれません。そうすればきっと、私も晴れて2016年の東京オリンピックの選手になれるかも!?
写真/清水絵里子 本格的な綱引の指導を受ける小生・コバヤシ。監督さんに「背中を床スレスレまで反らせて!」と指導していただくも、完全なるへっぴり腰に…。運動会では負けなしだったのになぁ…

今からでも始められる注目競技「綱引」でオリンピックを目指す!



2016年に実現するかもしれない、東京オリンピック!

家のテレビで観戦するより、自分もその大舞台に立ってみたい! と思うのは当然のことですよね?

そんなこんなで、オリンピック選手になる! と決意した私は、過去にはボブスレーの競技で素人からたったの2年で選手になった人がいると聞いて、勇気リンリン! とにかく自分にもできそうな競技にチャレンジしていくことにしました!

小中高とソフトボール少女だった私、反射神経と下半身の筋力には自信があります。そこで今回は、その2つの特性を生かせる競技に入門することに。その競技とは

ズバリ「綱引」です!

「綱引」は、1900年から1920年まで正式競技だったスポーツ。現在のルールでは、8人対8人の団体戦で、綱を引きあい、4メートル自分の陣地に引いたチームの勝ち。制限時間は無制限で、1本勝負か3本勝負が普通だそうです。

さっそく「社団法人日本綱引連盟」にお願いして、練習に参加させてもらうことに。さて当日練習していたのは、昨年の東日本大会で優勝した「フラッパーズ東京」という強豪女子チーム。

練習は、ただひたすらに綱を引くのみ! これって、何を練習しているんですか? 監督を務める佐久間等さんに聞いてみました。

「綱引は、力と力のぶつかりあいではなく、実は瞬発力や、引きのテクニックがものを言う競技です。そういったテクニックをひとつひとつ、丁寧に確認しているんです」

瞬発力+テクニック。なんだかソフトボールとの共通点もあるし、さっそく挑戦してみました!

綱を小脇に抱えて、思いっきり体を後ろに反らせる! ただこれだけの動作なのにコワ~イ!! 背中が床に触れるくらい体を倒すなんて、できません! こんなんで、初心者から始められるんですか!?

「初めての人はみんなそうですから(笑)。綱引は、全員が1本の綱を通して力を合わせる、いわば究極の団体競技です。チーム全員で、練習を積んでいけば、必ず強くなれます。才能やセンスではなく、『努力型』のスポーツですから、何歳からでも始められますよ」

何歳からでも始められて、仲間との素晴らしい絆が得られる。こんな仲間と一緒にオリンピックに出られたら、サイコーですね!

日本綱引連盟の武井宏之さんによると、国際綱引連盟(TWIF)は、2002年に国際オリンピック委員会(IOC)に承認されて、近い将来、正式競技復活を目指しているとか。

監督さんに、綱引でオリンピックに出たい旨を告げると、自宅でも簡単にできるトレーニングをご指南くださいました。

「柱に綱をくくりつけて、引く」

って、そんだけ!? う~ん、あまりにストイックすぎて、三日坊主にならないかしら? でも、センスも才能もない私がオリンピックに出るには、やっぱり努力あるのみ!

この調子でいけば、日の丸を背負う日も、そう遠くない!? オリンピック選手をめざすべく、
いよいよ本格始動したわたし。

東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の
みなさんの応援もあって、
なんとか「競技選び」の段階まで辿りつきました。

いろいろな競技について調べるうちに、
ひとくちに「個人競技」「団体競技」といっても、
その競技ごとに必要とされるセンスや技術、
自分との相性があることがわかってきました。

今回挑戦した「綱引」は、
団体競技の中でも、
チームの団結力が何より重要な競技。

練習にお付き合いいただいた選手の方の
「綱引は、ひとりの力は光らない。
みんなの力がひとつになって、初めて光る」
という言葉が印象的でした。

オリンピックには、星の数ほどの競技、種目があります。

でもそれぞれに、競技ならではの
難しさや、醍醐味があるのです。
だからこそ、競技の数だけ、
違ったドラマや感動があるのですね。

ひとつひとつの競技について、
もう少し踏み込んだ知識を持てば、
より深くオリンピックを楽しめこと、
間違いありません!

そして、私にぴったりの競技とは何なのか!? 
オリンピック選手へのいばらの道は、
まだまだ始まったばかりです。

こんな競技がいいのでは? なんていうアドバイズなどありましたら、
どしどし投稿お願いします!

社団法人 日本綱引連盟

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