「おらが町」にプロ野球を…

野球をもっと身近にする!?都市型独立リーグの未来

2009.01.29 THU


現段階では「日本初の女子プロ野球選手として話題を呼んだ吉田えり投手が所属するプロリーグ」といった方が、通りがいいのかもしれない。この春、四国・九州アイランドリーグ(IL)、北信越地方を中心としたBCリーグに次ぐ、日本で3番目の野球独立リーグとして、「関西独立リーグ」がスタートを切る。選手の報酬は年俸180万円プラス出来高払い。初年度の参加は4チームで、4月から10月にかけ、各チームが計72試合を戦う。

他の独立リーグと大きく異なるのは「都市型の独立リーグ」という点だ。これまでの独立リーグは、四国や北信越地方といった「プロ野球チームの存在しない地域」を拠点としてきたが、関西独立リーグの拠点は阪神やオリックスが本拠地を置く、大阪、兵庫を中心とした大都市圏。「黒字を出せるリーグとして成り立つのか?」という声もあがるなか、リーグを運営するステラの中村 明社長は「徹底したマーケティング調査を行った結果、独立リーグは、阪神、オリックスとは一線を画した『おらが町の身近なプロ野球』という新たなジャンルで関西に根づいていけると判断した」と、リーグの成功に自信を見せる。とはいえ、他の独立リーグが集客力に毎年課題を残している点はやはり懸念材料。ただ、独立リーグの先進国・アメリカで大成功を収めているリーグは、実は関西独立リーグと条件の似た都市型独立リーグという事例もある。

「関西には、スポンサーとなる有力企業も多いうえ、約2100万人という巨大なマーケットがある。損益分岐点の一試合平均の観客数2000人は初年度からクリア可能だと思っています」

鉄道や高速道路といった交通網が整備されていることで、無理のない日帰り遠征や自宅通勤が可能となり、寮などの住居費や遠征宿泊費といったコストを抑えられる点も都市型独立リーグの大きなメリット。今後も新球団参加が予定されるなど、リーグはまさに歩き出したばかり。その歩みに注目が集まる。


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