ホンダ撤退の影響はあるのか?

レギュレーション大改正!2009年のF1界を展望

2009.01.29 THU



写真提供/AFLO
昨年末は「ホンダ撤退」の衝撃に揺れたF1界。世界的な経済危機による猛烈な逆風が吹き荒れるなか、FIA(国際自動車連盟)やチーム、自動車メーカーも危機感を強めている。それが如実に表れているのが本格的に動き出したコスト削減策。たとえば年間に使用できるエンジンの数を更に厳しく制限、シーズン中のテストも原則的に禁止した。また、2010年からは安価な市販エンジンの供給を始める。

F1のスポンサー企業もほぼ例外なく不況の波に揉まれており、イギリスに残された旧ホンダチームの売却先も1月半ばを過ぎた時点で決まっていない。このため、ホンダの2人のドライバー、ジェンソン・バトンとブルーノ・セナの契約も宙に浮いた状態で、このままチームの買い手が見つからなければ失業の危機だ。

そのあおりを食っているのがF1復帰を目指す佐藤琢磨。トロ・ロッソとの契約を目指して昨年からテストに参加しているのだが、バトンやセナの行き先が決まるまではトロ・ロッソ側も「様子見」を決め込んでおり、いまだ内定の知らせはない。

ちなみに今季のF1は10年に一度ともいわれる大幅なレギュレーション改正が行われ、前後ウイングの形状などマシンの外観が一変。加えて、減速時の運動エネルギーを加速に再利用するというF1初のエコ技術「KERS」が新たに導入されたり、使用するタイヤが今年から表面に溝のないスリックタイヤになるため、マシン開発も事実上ゼロからの再スタート。マクラーレン、フェラーリの「2強」を追うライバルたちにとっては「下克上」のチャンスでもある。

こうした新レギュレーションの導入でチーム間の勢力地図が大きく塗り替えられる可能性もありそうで、念願の初勝利を目指すトヨタにとっても今季は千載一遇のチャンス。当然、名門ウイリアムズで2年目のシーズンを迎えるサラブレッド、中嶋一貴も昨年の経験を生かし、さらなる飛躍を期待したい。


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