巨人も2011年から沖縄キャンプ実施へ

プロ野球のキャンプ地が沖縄に一極集中する理由

2009.02.12 THU



写真提供/時事通信社
プロ野球キャンプ真っ盛りの2月。今年はWBCも控え、例年以上に賑やかな動き始めとなっている。さて、キャンプといえば、昨年末、2011年から巨人が2月前半の1次キャンプ地を沖縄へ移すというニュースが球界に流れた。当面2月後半の2次キャンプは従来通りながら、50年続いた宮崎キャンプから巨人もいよいよ沖縄へ向かう。というのも今、プロ野球のキャンプ地は巨人、西武、ソフトバンク以外はすべてが沖縄(阪神は高知、広島は宮崎と2段階で実施)なのだ。人気の理由を週刊ベースボール編集部の椎屋博幸氏に聞いた。

「まずは気候。例えば宮崎では霧島おろしといわれる冷たい風も吹き、実際の気温以上に体感温度が低い。キャンプでは故障が一番怖いですから、暖かな天候の沖縄が好まれます」

かつてはグアムやサイパンなど海外キャンプを行う球団もあったが、日本へ戻った時の温度差が大きく調整に苦労があった。その点でも沖縄は適当ということだ。

「さらにここ数年、各球団は日程と要望が合えば、オープン戦とは別に互いの球団の了解でできる練習試合を積極的に行っています。となると、対戦相手が揃い、本島なら南から北まで約2時間で移動できる沖縄は好都合。最近は沖縄でキャンプを張る韓国チームとも練習試合を行っています」

なるほど。一方で、りゅうぎん総合研究所が発表した昨年の春季キャンプによる沖縄への経済効果は実に62億7400万円。受け入れ側にとってプロ野球のキャンプは大きな魅力で、2年後の巨人キャンプの経済効果もすでに20億円規模と試算されている。逆に球団に出て行かれた地域にとっては大打撃。そのため、現在キャンプが行われている地域の自治体でも魅力あるキャンプ地であり続けようと必死。さらなる施設の充実など球団から出る細かな要望にも迅速に対応している。

ともあれこの先も沖縄一極集中の状況は続くだろう。12球団揃っての沖縄キャンプ実現なんてことも十分ありえる話である。


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