週末おでかけレシピ

第5回 ちょっと趣向を変えてお花見したい!

2009.03.23 MON

週末おでかけレシピ


写真提供/中西一登さん お花見といえば!な「ソメイヨシノ」(左上)、ソメイヨシノが散り始める頃に咲く「八重桜」(右上)、最も早く春を告げる「寒緋桜」(左下)、ソメイヨシノより3~5日ピークが早い「しだれ桜」(右下)。ひとえに桜といっても、その数は350種類にものぼるそう

R25世代と桜ウォッチャーの意見から探る一風変わったお花見の楽しみ方とは?



今年もやってきましたお花見の季節。今年の開花は平年よりもかなり早く、今週から来週にかけて西日本、東日本の多くの地域でお花見を楽しめそう。桜の下でシートを広げ、お酒片手に春の訪れを満喫なんてこの時期ならではの贅沢なひとときですよね。

そんなお花見の起源は平安時代以前にもさかのぼり、当時は貴族たちが野生の山桜を鑑賞していたのだとか。その後、平安時代に入り嵯峨天皇が催したことによってお花見の宴というのが始まったとのこと。

いやはや、そんなに古くからお花見が行われていたとは。日本人と桜の深いかかわり合いを改めて感じさせられますね。

とはいえ、毎年繰り広げられるお花見の宴に、飽きてきちゃってる人も多いのでは?  マンネリ化しつつあるいつものお花見にちょっとしたスパイスを加える手はないのかと、周囲のR25世代に一風変わったお花見経験のアンケートを実施!

「立ち飲み。場所取りに失敗したのが理由だけど、酔い過ぎないし、地べたに座るより寒くない。むしろ、場所取りしなくて花見が楽しめるから意外とオススメ」(28歳)

「もらい酒。特に夕方など、人が引き上げるときにはお裾分けの嵐」(25歳)

「公園内にピザのデリバリーを届けてもらったことがある」(25歳)

「隣のグループと物々交換」(34歳)

「花見ならず人見。花見の人間模様が、花よりもおもしろい」(28歳)

「通勤中に電車で花見。酒は飲まないけど春を感じられる」(26歳)

などといった意見が。お花見というと、場所取りやら買い出しやら、事前の準備に気を取られてしまうことが多いけど、立ち飲みやもらい酒、デリバリー、通勤電車など、意外と身軽に楽しむこともできる様子。

と、みなさんのお花見事情を教えていただいたところで、ここはひとつ、プロからもアドバイスをいただきたい! そこで、10年以上も桜を見続けているという桜ウォッチャーの中西一登さんに、より一層お花見を楽しむためのひと工夫を伺ってみた。

「お花見というと、大半の人が開花予報にあわせて出かけますよね。でも、この開花予報というのはソメイヨシノにあわせたもので(沖縄と北海道の一部を除く)、実はその直前・直後にもお花見は楽しめるんです。ソメイヨシノが咲く前には寒緋桜(カンヒザクラ)やしだれ桜などの早咲きの桜が、ソメイヨシノが散った後には八重桜が見ごろを迎えます。なので、時期をずらしてお花見に出かければ、ひどい混雑にも遭わずゆっくりと楽しめるはずですよ」

なるほど。あえて時期をずらす、という策もあるわけですね。ちなみに、桜の鑑賞を楽しむにはどんなスポットがおすすめなのでしょうか?

「花付きがよく、枝を思い切り広げた元気な桜が咲いているところを探してください。元気に堂々と咲く桜の方が見応えがありますし、見ているこっちも桜から元気をもらえます。比較的に、国や市が管理している公園は、手入れが行き届いているところが多いのでおすすめですよ。年度の始まりと見ごろの時期が重なる桜は、本年度のスタートを盛大にお祝いしてくれるものでもあります。なので今年は、桜の美しさをゆっくりと鑑賞しつつ、桜から元気をもらってみてはいかがですか」

会社のお花見なんかでは、桜の美しさに浸るのは難しいかもしれないけど、プライベートで出かける際には、桜を鑑賞するということにフォーカスを絞り、桜から元気をもらうってのもいいかも。しかも、R25世代から寄せられた、身軽なお花見というスタイルを実行すれば、準備や場所取り、後片付けなどがなく、より桜に意識を向けられそう。今年のお花見は、身ひとつで出かけてみるのもアリ!?
すでに花びらが舞い始めていた上野公園のオオカンザクラ。青空と桜のコントラストには、毎年感動してしまいます。日本の春、サイコー!

立ち飲み、もらい酒、デリバリー…身軽にお花見を満喫してきた!



今年もお花見のシーズンが到来。しかし、毎年同じようなお花見スタイルにちょっと飽きている人もいるのでは? と、R25世代に一風変わったお花見経験を尋ねたところ、立ち飲みやピザのデリバリー、もらい酒など、準備や場所取りなどをせずに、身軽に楽しんでいるといった意見が。

さらに、桜ウォッチャーの中西一登さんにお花見を楽しむひと工夫を伺ってみたところ、「お花見のピークである、ソメイヨシノが満開の時期をずらして出かければ、混雑にも遭わずゆっくりと桜を鑑賞できる」とのこと。

しかし、この不況のご時世、みんなを誘っても腰が重そう。ならば、1人でお花見を楽しみつくすべく、様々なアドバイスをもとに身ひとつでお花見に行ってこよう! と、3月15日、ちょうど早咲きの桜が咲いている上野公園でお花見を体験してみた!

上野に着いたのはお昼をまわったころ。駅を出て、上野公園に向かっていくと、公園の入り口にはすでに花びらが舞い始めている桜の木が! さらに園内に進んでいくと、人々が行き交う道沿いの一角に淡いピンクの花びらを咲かせた大きな桜が出現。やはり生粋の日本人、桜を目にするとがぜんテンションが上がる。と、ここでシートを広げたいところだが、今回のお花見は身軽がキーワード。よって、私は身ひとつ。鞄の中身は財布、携帯、メモ帳程度。
某宅配寿司で注文したお寿司。お店の方に伺ったところ、お花見真っ盛りの時期でも配達してくれるそう。とはいえ、公園などは広いので、園内までは持ってきてもらわず、目印になるようなところで待ち合わせるのがベター
ちょうどお昼時だし、デリバリーを注文してみようではないか。今日はお花見だ。ピザなんてアメリカナイズなことは言わず、ここは寿司だ! 寿司を桶ごとオーダーだーい! と、事前に調べておいた某宅配寿司に電話。

「あの、今、上野公園にいるのですが、ここにも配達していただけるのでしょうか?」(筆者)

「大丈夫ですよ。公園のどのあたりですか? できれば目印になるものがあるところまで来ていただけるとありがたいのですが」(お店の方)

「では、入り口付近にある交番の近くで待ってます」(筆者)

と、ひととおり注文を終え、待つこと30分、寿司桶(使い捨て容器の)が到着。支払いを済ませ、寿司桶を片手に園内の桜が咲いていた場所に引き返すと、桜 の木の下でお弁当を広げているグループが何組か現れていた。1人寿司桶を持って、その場を行ったり来たりしていると、若者グループの1人が声を掛けてき た。

「寿司っすか? いいっすね~。1人っすか?」(若者)

「良かったら、一緒に食べませんか?」(筆者)

「マジでー!」(グループ一同騒然)

と、彼らに交ぜていただくことに。すると、「ビール飲みます?」「あ、これ、良かったら食べてください」と、手持ちの品々をいろいろと差し出してくれた。 お花見という同じ目的を持つ者同士のせいか、一気に打ち解け、もらい酒と弾む会話でかなりお腹いっぱいに。寿司桶の中身も相当減ったあたりで、「では、そ ろそろ。今日はありがとう」と、席を立つことに。

その後、いただいた缶ビールと残った寿司桶を手に、立ち飲みしながら園内を散策。大噴水のあるあたりまでくると、先ほどとは違った、濃いピンクの桜が咲い ている。事前に管理所でもらった「上野公園桜マップ」を見てみると、どうやら入り口や先ほど道沿いに咲いていた桜はオオカンザクラという種類で、ここに咲 いている桜はカンヒザクラという種類らしい。同じ桜でも、こうも趣が違うのかぁ~、とちょっと発見&感動。

その後、夕暮れ時まで園内を散策し、酔いも覚め、肌寒くなってきたところで帰路につくことに。立ち飲み&現地調達だったため、面倒な後片付けもなく、ささっと公園を後にしました。

帰りの電車で、ふと中西さんの「見ているこっちも桜から元気をもらえるんです」という言葉を思い出した。確かに今日、初春の青空に堂々と広がるピンク色の 桜を眺めていたら、毎年決まってこの時期に咲く桜の不変さに、初心を思い出させられ、よし明日からも頑張るぞ!という気持ちになった。桜をしみじみと見上 げた瞬間、そんな感覚を覚えたことがある方も多いのでは? 

ソメイヨシノが散り始めるころには、八重桜が楽しめるようになるそう。今年のお花見は、時期をずらし、身軽に出かけて、ゆっくり桜の美しさに浸るのもいいかも。 ひと足お先に春を感じてきた今回。
しかし、まぁ、寿司桶片手に1人でお花見、というのは
かなり勇気のいることでした!(笑)

途中、自転車に乗った外国人4人組に「オ~ゥ、ス~シ~!」と、
言いよられたのですが、すでに大半を食べ終えたあとだったので、
「オォ、ソーリー、ソーリー」と、微妙な英語を発しつつもちょっと談笑。

いろんな人との一期一会も、お花見ならではの魅力だなぁとしみじみ。

そんな話を後日、たまたま青山で酒屋を営んでいる友人に話したところ、
「お酒も近くの酒屋に注文すれば、配達してくれるところが多いよ。
うちもお花見の時期は青山墓地までよく配達するもん」とのこと。
なるほど。荷物のなかで最もウエイトを占めるであろうお酒も、
現地調達できる訳ですか。

ビニール袋が指に食い込む~!なんて思いは、もうしなくていいみたいです。

さてさて、今後もみなさんからのお出かけの耳より情報をお待ちしてますよ。
検証してほしいことやご意見なども、どしどしお寄せください!

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