フェラーリ、マクラーレンは絶不調!

ブラウンGPが名門を圧倒今季のF1は“下克上状態”!?

2009.05.14 THU



写真提供/時事通信社
シーズン序盤のアジア遠征を終え、いよいよヨーロッパラウンドに突入したF1グランプリ。5月10日のスペインGPを制し、ここまで5戦中4勝と圧倒的な強さを見せているのが、ブラウンGPのジェンソン・バトンだ。

ちなみに、読者のなかには「ブラウンGPって何?」と疑問に思う人もいるかもしれない。実はコレ、昨年12月に突如としてF1からの撤退を発表した「旧ホンダF1」を母体とした新チームなのだ。

売却先が見つからず、一時は「解散」も検討されていた英国の「旧ホンダチーム」を、昨年まで同チームの代表だったロス・ブラウン氏がタダ同然で買い取り、その名も「ブラウンGP」として再出発。ホンダの09年用マシンとして開発されていた車体にメルセデスのV8エンジンを組み合わせたニューマシン、BGP‐001を開幕直前に完成させた。さすがは、かつてフェラーリで黄金時代を築き上げた手腕を持つロス・ブラウン。そんな急ごしらえのマシンがいきなり驚異的な戦闘力を発揮。一時は失業の危機に瀕していたバトンは一躍、チャンピオン候補に躍り出ることになった。

一方、新たな空力レギュレーションなどへの対応に失敗した名門のマクラーレンやフェラーリは、開幕から思わぬ大苦戦を強いられており、チーム内は完全にドタバタ状態。逆に、バトンが優勝を逃した中国GPでは、セバスチャン・ベッテルがレッドブルに初優勝をもたらした。また、ここまで3戦で表彰台に上がっているトヨタの躍進など、戦力地図が大きく塗り替えられた今シーズンのF1は、文字通りの「下克上状態」。特に、バーレーンGPで予選1、2位を独占したトヨタのポテンシャルには期待が高まる。

現時点のトップ3はブラウンGP、レッドブル、トヨタという顔ぶれだが、ライバルたちがこのまま指をくわえて見ているはずがない。各チームが大幅なマシン改良を施して反撃に転じるヨーロッパラウンドでは、F1新時代の覇権を巡って、さらに熱い戦いが繰り広げられそうだ。


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