イエロー以上レッド未満?

「オレンジカード」導入案でサッカーの明日はどうなる?

2009.05.14 THU



写真提供/時事通信社
主審2人制やビデオレフェリー制度など、サッカーにほかのスポーツのルールを取り入れようという動きが出ている。競技規則の改定をおこなっている国際サッカー評議会が2月の年次総会で協議して話題になったのだが、なかでも注目されたのが「オレンジカード」だ。

オレンジという色でもなんとなくわかるように、この「オレンジカード」とは、イエローカード(警告)とレッドカード(退場)の中間、つまり警告以上退場未満と判断された反則をおこなった選手を一時的に退場処分にするというもの。一時退場制度はラグビーやホッケー、アイスホッケーや水球などでは導入されているルールで、ラグビーでは10分間、ホッケーでは5分間以上、アイスホッケーでは2分から10分間の一時退場処分となる。

もっとも、今回の導入は見送られたのだが、でもなぜオレンジカードなんて話が出てきたのか。そこにはまず、サッカーをよりフェアな競技にしようという考えがある。たとえば、イタリアのセリエAでは年々ファウル数が増え、今季後半のファウル数は前半比で10%近くも増加しているという。そのため、とくにイタリアサッカー協会は導入に前向きで、テスト導入も検討中。2002年日韓W杯決勝の笛を吹いた同国のコッリーナ元審判も「レッドは厳しすぎるがイエローでは甘いというシーンがときどきある」と導入に賛成している。また一時退場選手が出ることで得点シーンが増え、試合を面白くする狙いもあるといわれる。実際、すでに一時退場制度のあるラグビーでは、観ていて面白い競技にするためにW杯の次年度にいつもルール改正するくらいなのだ。

もともとルールというのは完璧ではない。しかも、審判が絶対的存在なのに、その審判によって誤差がある。メジャーリーグが本塁打のビデオ判定を導入し、かつてジャッジの印象で順位が左右されていたフィギュアスケートが細かな技術点などによる新採点方式によって競技の質を変えたように、サッカーのルールも時代とともに変わっていく必要があるのかもしれない。


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