週末おでかけレシピ

第9回 下町“谷根千”…ブームの理由とは!?

2009.05.22 FRI

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“谷根千”と呼ばれるエリアはざっとこの辺り。根津&千駄木は文京区で、谷中は台東区なのですが、『谷中ぎんざ』商店街とその入り口にある『夕やけだんだん』という階段は荒川区なんです

谷根千がブームらしいですがそもそも下町の魅力って?



東京都のほぼ中心、台東区と文京区、荒川区にまたがる、谷中、根津、千駄木。その頭文字をとって、この一帯を谷根千(やねせん)と呼ぶのですが、しばらく前から、この谷根千がかなりアツイとの情報をキャッチ。週末にもなれば、老若男女問わず、地図を片手に街を散策する人々であふれかえっているのだとか。

なぜ谷根千がアツイのか!? その真相と人気の理由を探るべく、首都圏のエリア情報を発している雑誌『散歩の達人』 編集部の武田憲人さんに、お話を伺ってみた。

「東京の下町のなかでも、谷根千は特に活気づいていますね。もともと、この辺りの情報をまとめた『谷中・根津・千駄木』(通称谷根千)という地域雑誌が1984年に創刊されたことをきっかけに、90年代からじわじわと人気が広まり始めたのですが、ここ数年、個性的なお店やギャラリー、古本市などのイベントが続々と増え、より多くの人々が集まるようになりました。谷根千は、戦災に遭わなかったため、かつての江戸風情をそれなりに残しており、また寺や墓地がたくさんあるので緑も多い。そういった下町的な要素に加えて、芸大や東大のお膝元ならではの芸術的・文化的なムードもあるんです。その二面性から生まれる底知れない面白さが、多くの人々を惹きつける最大の理由なんだと思います」

テレビや雑誌などの下町特集でも、頻繁に取り上げられるようになった谷根千。そんな谷根千ブームを含め、下町グルメや下町散策など、文化や観光スポットとしてひとつのジャンルを確立している下町。その人気はいつごろから始まったことなのでしょう?

「はっきりとはわかりませんが、『散歩の達人』を創刊した1996年ごろから、すでに下町ブームは始まっていました。年々、その人気は高まる一方ですが、ここ最近は、長引く不況の影響で、遠出をせずに非日常感を楽しもうと、ますます支持が集まっているように思います」

下町人気はもはやブームではなく定番!? では、人々を魅了する下町の魅力とは?

「ゴチャゴチャとした街並みですかね。細い路地がいくつも入り組んでいるので、冒険心をかき立てられますし、チェーン店などが少ないので、その街ならではの個性を味わえます。また、神社や古い建物もたくさんあるので、文化的なにおいや歴史も感じられますし、緑も多いので息抜きにもぴったりだと思いますよ」

そんな下町の魅力を楽しむには、いろんな路地に迷いこみながら巡ることだそう。週末くらいは日常の喧騒を忘れ、気の向くままに足を進めながら、ゆっくりと下町散策を楽しんではいかが?
上りは40(死十)段、下りは39(三重苦)段、といわれている“おばけ階段”。色の違う階段が3つありますが、かつては、真ん中の階段(雑草が生えているやつです)しかなかったのだそう。階段がデコボコで段差も低く、数え間違えてしまうことが多いため、“おばけ階段”との名がついたのだとか

おばけ階段、寺町、谷中ぎんざ…人気の下町・谷根千をぐるっと散策してきた!



台東区、文京区、荒川区のはざまに広がる谷根千(やねせん)。谷中、根津、千駄木の頭文字をとって呼ばれるこのエリアの魅力はどこにあるのか?

これまで、数々の週末おでかけスポットを紹介してきたこの連載としては、見逃すわけにはいきません! さっそく、谷根千に足を運んでみることにしました。

午後1時過ぎ、東京メトロ千代田線千駄木駅に到着。地形の起伏が激しい谷根千には、いたるところに坂道や階段があり、それもまた魅力のひとつらしい。そこでまずは、上りと下りで段数が異なるといわれているおばけ階段を目指すことに。駅前に広がる不忍通り(千駄木本通り)を根津駅方向に進み、根津神社の境内を北参道口から表参道口に抜け、根津一丁目に差しかかったあたりでおばけ階段を発見。さっそく、段数を数えながら往復してみたところん? 上りも下りも同じのような。これはわたしの霊感が弱いからか!? 上って下りてを3度繰り替えしてみるもののやっぱり同じ。

と、汗だくになりながらおばけ階段をあとにし、再び千駄木本通りに戻り、谷中の辺りをぶらぶら。この辺りは、レトロモダンなたたずまいの喫茶店や瓦ぶきの古民家などが連なり、細い路地がいくつも入り組んでいる。しかし、高い建物がないせいか、ゴチャっとした街並みにもかかわらずとても開放的。ノスタルジックな街並みのなかに、ときおり現代風のギャラリーや、小さな鞄屋さん、オーダーメイドの洋服屋さんなどがひょっこり現れるといった、独特のコントラストも新鮮でおもしろく、また、谷中は70以上もの寺院がある寺町だけあって、街中に緑がとても多い。
「夕やけだんだん」の愛称で親しまれている階段から見下ろした、谷中ぎんざの入り口。ここからの夕焼けはぜひともご覧いただきたい! この日も、ちょうど夕日が差し込み、ノスタルジックな商店街の雰囲気が広がっておりました
心地良い5月の薫風に吹かれながら谷中二丁目、三丁目あたりの散策を楽しんだお次は、商店街「谷中ぎんざ」へ。夕暮れどきのせいか、主婦を筆頭にかなり賑わっており、細い道端の両脇には惣菜屋や精肉店、雑貨屋などあらゆるお店が軒を連ねており、小さいながらも活気に溢れている。『肉のサトー』という精肉店の前でコロッケやメンチカツなどが売られていたので、おいしそうな匂いにつられてわたしも列に並び、メンチカツを購入。この「谷中ぎんざ」には、揚げ物をウリにするお店が多くあり、食べながら散策するのがツウの楽しみ方。そんなツウを気取りつつ、同じようにコロッケなどを買い食いしている若者やおじいちゃんたちにまぎれて商店街をぶらつき、「谷中ぎんざ」とT字でぶつかっている「よみせ通り商店街」にも足をのばし、どっぷりと日が暮れるまで散策を楽しみました。

「とにかくここ最近は、いろんなお店ができているから、一日じゃ回りきれないと思いますよ」。と、街散策の情報に詳しい『散歩の達人』編集部の武田さんがおっしゃっていたことがよーくわかりました! 本当にたくさんのお店やギャラリーなどがあって、ひとつひとつが個性的だからどれもじっくりと見たくなる。でも、だからこそまた行きたくなるんだと思います。古本屋や美術館なども数多くあるそうなので、アートに触れつつ下町を巡るなんてのも、谷根千ならではの楽しみ方かもしれません。 下町というと、浅草のような威勢のいい感じを
イメージしていたのですが、
ここ谷根千は、下町の暮らしが垣間見える落ち着いた街でした。

今回、お話を伺った『散歩の達人』編集部の武田さんいわく、
「下町は谷根千だけではないので、いろんな下町を散策してほしい」
とのこと。
ちなみにおすすめは、門前仲町、三ノ輪、東向島だそう。
特に、東向島は木造の長屋などがあり、イチオシですって。

いやぁ、しかし歩いた。
歩くことが楽しみのひとつでもあるので、
下町散策は履き慣れたスニーカーで行くことをおすすめします。
あと、写真好きの方であれば、やっぱりカメラはマストですよ!

さてさて次回もホットなエリアを求めて、おでかけしてきますよ~!
みなさんからの耳より情報もお待ちしてますので、
どしどし送ってくださいね!!

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