殻を破るなら旅に出ろ! のホント

第2回 世界遺産に連れてって! って!?

2009.08.14 FRI

殻を破るなら旅に出ろ! のホント


標高2280mの山の上に築かれた謎の空中都市。ペルーの『マチュ・ピチュの歴史保護区』は、1983年に文化と自然の両面を兼ね備えた“複合遺産”として世界遺産に登録。遠いけど、いつか行ってみたい!

彼女をエスコートするなら“スゴかった遺跡”が正解!?



「はじめての海外で彼女と世界遺産」。
海外未経験のボクにはいささか重すぎるミッションですが、千里の道も一歩から。まずはネットで情報収集してみたところ…、現在、世界には合計890件(文化遺産689件、自然遺産176件、複合遺産25件)もの世界遺産があることが判明。多すぎっ!

というわけで、160カ所以上の世界遺産を訪れた“世界遺産の達人”で、フリーライターの長谷川大さんにお知恵を拝借。彼女を連れていくなら、どんな世界遺産が正解でしょうか?

「ひとくくりに世界遺産といっても、遺跡や自然、歴史的な街並みなど、内容は様々。なかには“柱”が1本だけ・・・という世界遺産もあるんですよ。もちろん、歴史的価値があるから1本の“柱”が世界遺産に登録されているわけですが、よほどの歴史好きでない限り、“柱”の魅力って伝わりづらい(笑)。そういう意味では、特別な知識や事前の情報抜きに『スゴい!』と思える世界遺産を選べば間違いないと思いますね」

理屈抜きに『スゴイ!』と思える世界遺産。その代表格が巨大な遺跡だそう。


「特に、カンボジアの『アンコール』、エジプトの『ピラミッド』、ペルーの『マチュ・ピチュ』は、旅好きの間で“スゴかった遺跡”として挙げられることが多い世界遺産。なんの知識もなくても衝撃を受けると思いますよ。はじめての海外なら、『アンコール』がおすすめです。乗り換えの時間を考えなければ、日本から7~8時間で行ける距離だし、物価も安いですからね」

たしかに金銭面は大事です。ところで、アンコールってざっくりいうと、どんなところですか?

「広大なジャングルの中に、9世紀~14世紀にかけて造られた60以上もの建造物が点在するのが、アンコールの遺跡群。1週間かけても回りきれないほどのスケールの大きさはもちろん、ジャングルとの一体感、建造物の随所に施された繊細なレリーフなど、見どころは尽きませんよ。ジャングルに囲まれた遺跡は世界中にたくさんありますが、アンコールは質・量ともに間違いなくトップクラスです」

あの~。ジャングル、ジャングルとおっしゃいますが…。大丈夫なんスかね。危険生物とか、変な病気とか。一応カップルで行くんで、やはり安全第一かとも思うんですが…。
写真のアンコール・ワットをはじめ、アンコール・トム、タ・プローム…など、60以上もの遺跡が点在する『アンコール』。1992年に文化遺産として世界遺産に登録されている。
「大丈夫ですよ(笑)。実際、日本人はもちろん世界各国から多くのカップルが訪れています。それにアンコールには、ジャングルに沈む夕陽を一望できる “プノン・バケン”などのロマンチックな遺跡もありますし、観光の拠点となるシェムリアップの町には、近年リゾートホテルが急増中。世界遺産観光はもちろん、ジャングルのリゾート地としても楽しめるはずですよ」



カンボジアでリゾートかぁ…。まったくイメージが湧かなかったので、オンライン旅行会社の『エクスペディア』で現地のホテルをチェックしてみると…。おぉ、たしかにプール付きのおしゃれなホテルがいっぱいあるんですねぇ…。

ジャングルのリゾートで彼女と過ごす熱帯夜か…。

むふふ。いいかもしんない。
オーストラリア北東部、クイーンズランド州沿岸部に広がる世界最大のサンゴ礁『グレート・バリア・リーフ』。1981年に自然遺産として世界遺産に登録されている。(C) Tourism Queensland

世界遺産の達人イチオシは人生観を変える、自然遺産!?



160カ所以上の世界遺産を訪れた達人・長谷川さんに聞く、“彼女と行きたい世界遺産”。前編では理屈抜きに『スゴイ!』と思える巨大遺跡について教えてもらったわけですが、実はもうひとつおすすめがあるとか。

それが、世界遺産の分類のひとつ“自然遺産”。

「アルゼンチンの『イグアスの滝』やアメリカの『グランド・キャニオン』、フランス領の『ニューカレドニアのラグーン』など、世界には『この景色ありえないだろ!』っていうスゴい自然遺産がたくさんあるんですよ。もちろん海が好きか、山が好きか…など、好みはありますが、もし私が女性と行くなら、オーストラリアの『グレート・バリア・リーフ』ですね」

長谷川さんによると、『グレート・バリア・リーフ』は、オーストラリア北東部に広がる世界最大のサンゴ礁。オーストラリアは日本と時差がないため、時差ボケの心配をせず、快適なリゾートライフが過ごせる世界遺産だという。


ていうか、むちゃくちゃ青いですねぇ…、海。

「本当に綺麗なサンゴの海って、人生観が変わるくらいの衝撃がありますよ。私もはじめて海外のサンゴの海を泳いだときは、あまりの美しさと熱帯魚の数に『誰かが飼育しているんじゃないか』と疑ったほど(笑)。別にダイビングをしなくても、スノーケリングだけでいいんです。美しいサンゴの海を泳いで、後はリゾートホテルでのんびり過ごす…。行き先をあえて内緒にして、着いてみたらサンゴの海…なんてのも、女性には喜ばれるかもしれませんね」

ていうか、むちゃくちゃエロいですねぇ…、それ。

巨大遺跡のアンコールか、自然遺産のグレート・バリア・リーフか。
はてさて、どちらも捨てがたいなぁ…。

「世界遺産はもちろん、やっぱり旅そのものにハマってほしいですね。僕は、29歳の時に世界一周をしたんですけど、旅の途中で『スゴいなぁ』と思う場所には、世界遺産登録されていることが多くて…。たしかに行ってみると、歴史的な背景があったり衝撃的な風景があったり…。全然知らなかったところでも、それぞれ世界遺産に登録されるだけの理由や魅力があるんですよね」

さらりとおっしゃいますが長谷川さんは、はじめての海外旅行で世界一周を経験したというツワモノ。アジアからエジプトまで行って、そこからヨーロッパ、東アフリカ、南米…当初は1年の予定だったそうですが、旅が面白すぎて帰国したのは3年後だったとか。
1997年に世界遺産(文化遺産)に登録された『アマルフィ海岸』を訪れる長谷川さん。映画『アマルフィ 女神の報酬』の舞台で、“世界でいちばん美しい海岸”ともいわれている。
「やっぱり人生観は変わりますよね。まず、いろいろな国を見たことで、人間って物がなくても仕事がなくても、わりと楽しく生きていけることがわかった。それに、旅の日常って、とにかく自由なんですよ。今日、ここにとどまってもいいし、出かけてもいい。生きるも死ぬも含めて、何をするのも自分次第。当たり前のことなんですけど、旅をする前はなかなか実感できなかったんです。旅に出て、自分が自由だってことに気付いたのは、大きかったですね」

ふ、深いっスね、旅って・・・。
とにかくボクも、世界への第一歩を踏み出そうと思います!彼女と!!



                                                                                                                                                                                                                                彼女と一緒に世界遺産へ行くなら、インパクトを重視すべし。
圧倒的なスケールや自然だけでなく、リゾート気分が楽しめる場所。
名付けて“世界リゾート遺産”が正解のようです。

そして、今回ご登場いただいた長谷川大さんも
前回の“サンデートラベラー”吉田友和さんと同様に
世界一周旅行の経験者だったんですね。
本コラム2回目にして、すでに地球2周。
最終回までにはたして地球を合計何周できるのかも
気になるポイントになってきました。

というわけで、『旅で殻を破れるの?』を探る本コラムでは
今後も旅の達人たちにいろいろ話を聞いていきます。
みなさんからの投稿もお待ちしてますので、よろしくお願いいたしま~す。

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