殻を破るなら旅に出ろ! のホント

第4回 彼女の手前、ハズしたくないホテル選び

2009.09.11 FRI

殻を破るなら旅に出ろ! のホント


世界中から旅行者が訪れるアンコール観光の拠点シェムリアップには、ラッフルズグランドホテルアンコールなど、世界に名だたるリゾートホテルが点在している

安宿から高級リゾートへ!ホテルの“泊まり分け”が大正解な理由



というわけで、彼女との世界遺産計画を進めるべく、早速オンライン旅行会社『エクスペディア』で、“アンコール”と“グレート・バリア・リーフ”のホテルリサーチを開始! 秋の連休あたりを狙っているだけに、きっと高いんだろうなぁと覚悟していたんですが…、安っ! カンボジアの宿なんて、1000円台からあるし…。
なんで? と思って調べてみたところ、『エクスペディア』は世界19カ国でサービスを展開しているため、ホテルは為替レートと連動した全世界共通価格ということが判明。ゆえに、いわゆる“日本人価格”とか“繁忙期料金”とは無縁なのだそうだ。しかも“最低価格保証”もしているみたいだし、オトクじゃん!

ますます彼女との海外トリップに妄想を膨らませつつ、客室の写真や360°ビューでホテルの詳細をチェックしてみたものの…。う~ん。何十軒も候補があるうえに、どこも良さそうで、逆に決められましぇん。

海外渡航回数250回以上を誇る、旅行作家の山下マヌーさん。どうしたらいいんでしょうか? アドバイスを!

「まずは旅の目的地を絞ったほうがいいですよ。アンコールとグレート・バリア・リーフは、どちらもカップルで行くにはもってこいの旅先。ただ、はじめての海外なら、英語圏は危険かもしれませんねぇ。彼女の方が英語がわかっちゃうと『お前、なにやってんだよ!』ってことになりかねませんから…」

たしかに英会話には全くの自信なし。というわけで、ボク決めました。行き先はカンボジア! では、アンコールを旅するなら、どんなホテルがおすすめですか?

「アンコールの旅は、遺跡を巡って、安い屋台でごはんを食べて、現地の人と話して…。といった感じで、わりと冒険志向の旅になると思うんですよ。日中かなりハードに歩き回るから、宿は『帰って寝るだけ』になりがちですよね。ただ、観光の拠点となるシェムリアップには、バックパッカーが泊まる安宿から、世界レベルの高級リゾートホテルまで、様々なランクのホテルが点在しています。せっかくだから、いくつかのホテルを“泊まり分け”してみるのも面白いですよ」

と、“泊まり分け”・・・とはっ?

「たとえば1週間の旅行なら、はじめの3日くらいは中級クラスのスタンダードホテルに泊まって遺跡めぐりに専念する。で、余裕の出てくる4~5日目あたりに安宿に移って、世界の旅行者と触れあうバックパッカーごっこを楽しむ。さらに、旅の締めくくりの数日は、5つ星のホテルで優雅にのんびり過ごす。メリハリを付けてホテルを“泊まり分け”ることで、それぞれのグレードの特徴がわかるし、最後に泊まる高級ホテルの贅沢感がグッと増しますからね」


異なるグレードの宿を泊まり歩くってことかぁ。なんだか旅の上級者っぽいスねぇ…。たしかに1泊2万円の高級ホテルに7日間泊まったら14万円かかっちゃうけど、“泊まり分け”なら半額以下で済みそうだし、きっちり彼女とのリゾート気分も楽しめそう。
シェムリアップには、バックパッカー御用達の安宿も点在している。安いところなら2000円以下で泊まることもできるのだ
「そもそも海外旅行の楽しみは、自分の知らない文化を経験すること。その意味でも、異なるグレードのホテルをいろいろ経験してみるのは有意義だと思いますね。バックパッカー向けの安宿も、1泊ウン万円の高級ホテルも、なかなか日本では経験できないですからね」

了解です! カンボジアのアンコールで、安宿~中級ホテル~高級リゾートを“泊まり分け”! その線で彼女に提案してみます! 勇気出して!
ジャングルに囲まれたアンコール遺跡周辺は、とにかく熱帯!遺跡巡りの後のプールはクールダウンにも欠かせない要素なのだとか

山下マヌーさん直伝! 賢いホテルの選び方&使い倒し方



海外渡航経験250回以上の旅行作家・山下マヌーさんによると、世界遺産アンコールを旅するなら、安宿~中級ホテル~高級リゾートの“泊まり歩き”がおすすめとのこと。ちなみにマヌーさんなら、どんな基準でホテルを選びますか?

「安宿なら、治安面と立地、水回りの清潔さはチェックしたいですね。中級以上のホテルなら、小さくてもいいからプールが付いていることが大前提。カンボジアはとにかく暑いし、プールがあるとリゾート気分がガゼン盛り上がりますからね。プールにぷかぷか浮かんで『今ごろ、日本ではみんな働いているんだねー』という優越感に浸る。カップルで行くなら、そういう囁かな非日常感はやっぱり大事」

カンボジアに限らず、旅先の気候や滞在スタイルに合わせたホテル選びが大切なのだとか。

「たとえば、オーストラリアのグレート・バリア・リーフなら、食事やダイビングなどのアクティビティがすべて宿泊料金に含まれる“オールインクルーシブ“スタイルのアイランドリゾートがおすすめだし、ハワイやバリなら一軒家や別荘をまるまる1棟借りる“バケーションレンタル”でローカル気分を味わうのも面白い。アメリカなら車で“モーテル”を転々とするのもいいですよね。行き先はどこであれ、その国ならではの滞在スタイルを活用できれば旅はグッと楽しくなると思いますね」

う~ん。なるほど。ちなみにボク、海外未経験なのですが、ホテルを上手に使いこなすコツなどはあるんでしょうか?

「ホテルって、チェックインが一番大切なんですよ。だから、チェックイン時は、ちょっといい格好をしていった方がいいですね。というのも、ホテルの客室って、同じ値段でも実はひとつひとつ違う。エレベーターから近いか、遠いか。角部屋かどうか。フロアは上か下か…など、チェックイン時にフロントのスタッフに『この客はちゃんとしているな』と思われれば、よりよい客室に案内してもらえる可能性が高まりますからね。また、チップは最後ではなく、なるべく早いタイミングで渡して『サービスしがいのある客だ』と思わせること。チェックアウトの時にチップを渡しても、後は帰るだけですから」

なるほど。しかしながら、スマートにチップを渡す自分を、全く想像できないッス…。オホン。それにしても海外の高級ホテルって、なんだか緊張しちゃいそうですねぇ。
インド洋に浮かぶリゾートアイランド“セイシェル”を取材(!?)中の山下マヌーさん。どう見てもコレ、ビール飲んでますが…。うらやましい!
「はじめての時は誰でも緊張するもの。緊張も失敗も旅の醍醐味ですよ(笑)。ただ覚えておきたいのは、ホテルの料金は、客室はもちろん、スパやプールなどの施設、建物や調度品、ルームサービスなどのスタッフのサービス…など、すべてに対しての宿泊料だということ。だから、ホテルの格式に尻込みして、借りてきたネコみたいに部屋に閉じこもっていたら、もったいない。高級なホテルほど『僕はこのホテルのサービスをすべて使いこなせます』という意識で泊まるべきですよ。せっかく世界標準のサービスを肌で感じるチャンスなんだから、積極的に施設やサービスを使い倒さなきゃ!」

が、頑張ってみます! できる範囲で!! 年に15回ほどの海外渡航を、この17~18年ほどコンスタントに
続けている旅行作家の山下マヌーさん。
1泊数百円の安宿から、1泊ウン十万円の超高級リゾートまで
ありとあらゆる宿を泊まり歩いてきた同氏は
まさしく“ホテルの達人”でした。

「安宿は必ず部屋を見てから金を払え」
「どんな貧乏旅行でも、きれいめのシャツを1枚は持て」
「高級なホテルでも、周辺の治安が悪ければダメ」…など、
マヌーさんからのアドバイスは、今回書ききれないほど。

さらに、取材中にマヌーさんの口から飛び出した
ホテル“以外”の話題も非常に印象的でした。

「人生に煮詰まったら、親に借金してでも旅するといい。
どんな面白い出会いが待っているかわからないし、
貧しい国の中で一生懸命生きている人々を見れば、、
自分の悩みの小ささがわかるからさ…」

世界を見てきた人たちの言葉ってカッコイイっす!
エクスペディアでのホテルチェックが、ますます楽しくなりました!
って、そろそろ実行に移さないと…(焦)

そんなボクですが、今後も引き続き“旅の達人”たちに直撃しつつ
旅の魅力に迫ってまいります。
みなさんからの投稿もお待ちしていますので、よろしくお願いいたしま~す。

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