恋愛に効く! 男女の心理大辞典 第176回

危機感がある方が子宝に恵まれる?

2014.04.30 WED

恋愛に効く! 男女の心理大辞典


進化心理学の実験により、夫婦間の危機意識は、セックスの際の精子の量に影響を及ぼすと考えられている 写真提供/PIXTA
仲睦まじい2人なのに、なかなか子宝に恵まれない。そんな夫婦、皆さんの周囲にもいるのではないだろうか。こればかりは授かりものだから仕方がない、という意見もよく耳にするけれど、当事者にとっては深刻な問題であるはず。

「夫婦仲がいいのは素晴らしいことですが、仲が良すぎることで逆に子宝に恵まれにくくなることが、進化心理学と呼ばれる分野の研究で明らかになっているんですよ」

そう語るのは、心理学者の内藤誼人先生だ。詳しく聞いてみよう。

「米マンチェスター大学の心理学者ロビン・ベイカー氏が、15組のカップルを対象に、次のような調査を行っているんです。ベイカー氏は、被験者全員に日記のようなかたちでライフログを記録させ、さらにそのうえで、セックスの際に使用したコンドームを回収し、男性が放出した精子の量を測定しました。それらを比較分析した結果、仲が良くて一緒に過ごす時間が長いカップルほど、男性側から出た精子の量が少ない傾向があることが判明したそうです」

関係が良好で、頻繁に連絡を取り合っていたり、高い頻度でデートをしていたりするカップルほど、精子の量が少ない。この事実はいったい何を意味しているのか?

「仮説としては、次のように考えられています。パートナーと一緒にいる時間が長いということは、そこに他の男性が介在する余地がないということ。つまり、男性からすれば他人に彼女を奪われるリスクが少なく、一度のセックスで大量の精子を発する必要がないんです。これは動物的な本能による現象といえるでしょう」

自分の子孫を残すためには、精子の量は少ないより多い方がいいが、男性がパートナーに全幅の信頼を寄せている場合、大量の精子を産生する必要性が薄れる、というわけだ。つまり、夫婦間には適度な危機感があった方がいい場合もあるのだ。

「そうはいっても、夫婦げんかに発展しては元も子もありません。お互いが意識的に1人の時間を持つようしたり、それぞれの趣味を大切にするなど、無理なく生活スタイルをアレンジしてみてはいかがでしょうか?」
(友清 哲)

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