恋愛に効く! 男女の心理大辞典 第322回

【心理学】褒められるほど、男女の距離が離れる法則

2017.02.27 MON

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恋人からあまりに理想化されすぎると、人はプレッシャーから心理的な距離を置こうとする傾向がある
写真提供:マハロ / PIXTA(ピクスタ)
恋人同士であれば、時には甘い言葉をささやき合うことだってあるだろう。どれだけ相手のことを思っているかを伝えることは大切だ。誰しも、恋人に心から好かれるのは、喜ばしいことだろう。

「ところが、そうでもないようですよ。パートナーから褒められすぎると、人は“重い”と感じて引いてしまうことが、心理学的な実験によって明らかになっているんです」

そう語るのは、心理学者の内藤誼人先生だ。これは次のようなデータで裏付けられているという。

「米ニューヨーク州立大学の心理学者ジェニファー・トムリンソン氏が、複数のカップルを同じ部屋に集めて、次のような実験を行いました。トムリンソン氏は彼らに一切の会話を禁じた上で、一方には『パートナーの好きなところを箇条書きしてください』と伝え、もう一方には『この部屋の中にある物を片っ端から書き出してください』と伝えました」

パートナーの好きなところは考えて言葉にしないといけないが、部屋の中にあるものなら考えなくてもスラスラ書ける。その結果、前者に比べて後者のグループは、激しく筆を動かすことになる。

「ただし、この部屋での会話は禁止。カップルに、互いが違う質問に答えているとは知らせていません。その後、2人を別室に移動させてソファに座らせる際、スタッフが『あなたのパートナーは、あなたの長所をたくさん書き出していましたね』とこっそり耳打ちした場合、両者の座る距離は平均21.44cm、何も耳打ちしなかった場合、平均13cmにとどまりました」

つまり、相手が自分の長所をたくさん書いたと誤解した人の方が、座る距離が離れたわけだ。これは心の距離がそのまま物理的な距離に表れたものだと、内藤先生は解説する。

「人はパートナーからあまりに理想化されすぎると、心理的に重圧を感じ、引いてしまうものなんです。相手を思うのは素敵なことですが、日頃からそれを表出させすぎないよう、注意すべきでしょうね」

仲睦まじいのはいいけれど、相手に重荷と思わせないよう気をつけよう。
(友清 哲)

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