来年はカナダで開催予定

G7、G8、G20…はたまたG4!? いったい何が違うの?

2009.12.17 THU



写真提供/時事通信社
2010年の世界経済成長率は2%台。内閣府が先日こんなデータを発表した。世界中が経済対策に取り組んでもいぜん回復テンポは遅いわけだが、こういうときに重要なのがG7やG8、G20などの各国の首脳が集まる会議。でも、こういうGなんとかといった首脳会議って、それぞれどう違うのかがよくわからない。そもそも、7とか8とか20などの枠組みの違いにはどんな意味があるのか。

じつは、G7とG8の違いはそれほど重要ではなかったりもする。G8というのは、米国、フランス、ドイツ、英国、イタリア、日本、カナダの7カ国にロシアを加えた先進8カ国首脳会議=サミットのことで、年1回開催される。G7とは、ロシアを除くこの7カ国のことなのだが、最近は7カ国とEU(欧州連合)の財務大臣・中央銀行総裁によって年に3回開かれる会議を指す場合が多い。この2つの違いは微妙なのである。

問題はG8とG20の違い。G20が始まったのは97年のアジア通貨危機がきっかけだが、昨年の金融危機以降、その存在感が拡大。わずか1年のあいだに3回も首脳会議を重ね、今年9月には定例開催も決定された。いまや世界経済を動かす軸足はG7やG8ではなく、G20となりつつあるからだ。実際、以前はG7だけで世界のGDP(国内総生産)の約80%を占めていたが、いまは50%程度にすぎず、G20は約90%。しかも、G8は近い将来に世界第2位の経済大国となる中国が正式メンバーではないため、もはやその役割を終えたとさえいわれているのだ。

とはいえ、G20では規模が大きすぎて具体的な合意を得るのが難しい。そこで米国は今年10月のG7で、EUと中国、日本の4カ国によるG4をつくろうと非公式に提案したのだが、それではひと括りにされる欧州は面白くない。もちろん、中国の参加によって経済的地位が低下するはずの日本も困る。そんなわけでG4にも反発が強いのだ。世界経済の運営というのは各国の思惑が入り混じり、首脳会議の枠組みを決めるだけでも大変なのである。
(押尾銅山)


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