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上申書をシュレッダーに 阿久根市長の武勇列伝

2010.07.05 MON


職員が大集結し、上申書を提出するも、竹原市長の対応は「シュレッダーにかけてしまえ!」だったという ※この画像はスクリーンショットです
連日のようにメディアを賑わせている、鹿児島県阿久根市の竹原信一市長。先日も、市の職員が「法令を順守した市政運営」を求めて提出した上申書を、「シュレッダーにかけてしまえ!」と発言し、受け取らなかったというニュースが話題になった。

竹原市長といえば、2008年に出馬した市長選挙期間中に公職選挙法に抵触するブログ更新を行い、『ブログ市長』と呼ばれて注目を集めた人物だ。

竹原市長は、就任後も数々の話題を振りまき、ニュースサイトでも頻繁に紹介される人物だが、同氏がこれまで世間を驚かせた事例をかいつまんで見てみよう。

・自身のブログ『さるさる日記』で市議の不人気アンケートを実施
(2009年1月12日、ブログにて、市議会不人気アンケート「阿久根市議会で最も辞めてもらいたい議員は?」を実施)
・市役所の職員全員の給与明細を庁舎内に掲示する形で公開
(2009年2月20日、市のHPで2008年度の阿久根市全職員268名の人件費(=給与明細)を公開)
・同給与明細の掲示物をはがした職員を懲戒免職処分に
(2009年7月31日、庁舎内に掲示された職員人件費が書かれた紙をはがした当時係長を、懲戒免職処分に。ただし元係長はこの後4月の訴訟判決で、鹿児島地裁により処分取消しとなっている)
・障害者への差別的発言ともとれる内容の記事をブログに投稿
(2009年11月8日、ブログにて、「高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている」などと記述し、物議をかもした。現在同ブログでは「修正中」となっている)
・「傍聴席にマスコミがいる」との理由で市議会出席を拒否
(2010年3月4日、市議会本会議への出席を拒否)
・政策や条例などを、議会を経ない「専決処分」で次々と決定
・市職員のボーナスを約60%カット(2010年5月28日)
・市議員の報酬を月額制から日当制に変更(2010年6月18日)

などなど、話題作りに相当長けた人物であることが分かる。公務員の高額な給与を見直し、市の財政を立て直そうというのが行動原理のひとつになっているため、議員や職員との溝は深まるばかり。現在では、市議員16人のうち4人が「市長派」で、その他の議員と市職員のほとんどが「反市長派」という状態だ。

一方で、二度にわたって不信任決議が可決されたにもかかわらず、出直し選挙で市長の座に返り咲いているということは、市民からの人気は高いはず。事実ネットでは「税金が安くなって助かる」「市役所のサービスが向上した」といった肯定的な市民の声も多かった。

しかし、最近ではその強権的な手腕に不信感がつのり、市民の間にも解職を求める運動が広がりを見せている。実際に阿久根市の商店や宿泊施設6軒に電話取材してみると、最初は「観光のことですか?」とにこやかに応じられるのだが、「竹原市長についてどう思われますか」と聞いてみたところ、全員が「市長のことに関しては回答したくありません」と反応したのだ。「お騒がせ市長」とも「公務員改革の急先鋒」ともいわれる竹原市長に対し、市民側も「庶民の味方」感覚から脱し、冷静に論じる段階に入ったと言えよう。

(R25編集部)

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