STOP身近な軽犯罪!

第3回 他人に暴言を吐いた代償は?

2010.12.07 TUE

STOP身近な軽犯罪!

飲食店や電車内で他の客にからむと逮捕!?



お正月、職場の新年会と、お酒を飲む機会が増えるこの時期。「少しくらいハメを外したっていいじゃん」とばかりにいつもの飲み会より酒量が増えるのもやむなしかもしれません。でも少し気が大きくなって、帰りの駅や電車のなかで威勢のいい態度を取っちゃったなんてことありませんか?

「駅や電車のような公共の乗り物や、飲食店やゲームセンターのように人が多く集まる施設で、暴言を吐いたり、粗野な態度を取ったりして、他の方に迷惑をかける行為は軽犯罪法第1条5号違反です。一般に『粗野・乱暴の罪』と呼ばれています」

そうコメントいただいたのは、弁護士ドットコムの山本直宏さん。軽犯罪法違反の罰則規定はすべて共通なのですが、この第1条5号で逮捕されると、拘留または1000円以上1万円未満の科料に科せられるケースもあるとか。

「起訴されず書類送検で済む場合もありますが、それでもひとたび逮捕されると事情聴取や指紋押印、写真撮影などで拘束されますから、社会的なダメージは少なからず受けてしまいます」

おお、怖い。ではあらためて軽犯罪法第1条5号を見てみましょう。

“五 公共の会堂、劇場、飲食店、ダンスホールその他公共の娯楽場において、入場者に対して、又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者”
うーむ、たまにいますよね、威勢のいい人。でも「著しく粗野又は乱暴な言動」ってありますが、あんまり激しいともっと重い刑法の暴行や脅迫があてはまってくると思うんですが、第1条5号の場合はどの程度の粗野&乱暴な行為をいっているんでしょうか?

「そうですね、相手に直接危害を与えたり、周りの物を破壊してしまうと刑法犯になってきますね。なのでそれより軽め、例えば他のお客さんに大きな声でからんでみたり、何か物を投げたり、叩いて大きな音を立てたりするような行為をいいます」

おお、酔っ払いがやりそう…。

ちなみにこの「粗野・乱暴の罪」で逮捕された事例を調べてみたところ、2008年に京都府職員が酒に酔った状態で列車に乗り込み、乗り合わせた女子中学生に「ブス」「アホ」などの暴言を浴びせた結果、福知山署に逮捕されたという事件を発見しました(毎日新聞)。この府職員は停職6カ月の処分も受けたようですから、暴言の代償は小さくなかったようです。

そんなわけでして、みなさまもくれぐれもお酒は控えめに。もっともこの罪の成立要件に酒酔いかどうかは関係ないので、しらふであればなおのことご注意くださいね。 感想、コメントなどありましたら右下の投稿ボタンからお願いします

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