サマータイム導入企業続出!

節電対策で通勤ラッシュがずれる? 鉄道ダイヤ見直しも

2011.05.23 MON

先日、政府が東京電力、東北電力管内における夏の節電目標を正式決定。昨年ピーク時に比べ、一律15%を削減するとした。これを受け、節電対策として就業時間を1時間繰り上げる「サマータイム」の導入を検討する企業が相次いでいる。現時点で導入を決めているのはパナソニック、ソニー、三菱ふそうトラック・バス、伊藤園、ユニ・チャーム、東京証券取引所など。さらに、東京農工大など、企業以外でも導入の動きがあるようだ。

今後さらにサマータイム導入企業が増えれば、朝夕ラッシュのピークタイムも変化しそうだ。現在、鉄道各社では7時台、8時台に最も多くの列車を運行しているが、企業の始業時間が早まれば5時台、6時台の増発も視野に入れる必要があるだろう。

こうした夏の節電対策による影響をふまえ、鉄道会社も対応を検討中のようだ。東急電鉄では始発と終電を1時間繰り上げることで利用者に早朝の利用を促し、電力消費がピークになる昼間の運行本数を減らすことも含めて検討しているという。

「夏場に向けた節電対策やダイヤの調整などは現在検討中で、まだ具体的に決定した事項というのはありません。ただ、これからも始業時間を繰り上げる企業はおそらく増えていくと考えられますので、鉄道事業者としてなんとかサポートできないか検討しているところです」(同社広報部)

ほか、東京メトロ、都営地下鉄、JR、京王電鉄など、首都圏の主要な鉄道会社にも問い合わせたが、現時点ではどこも「ダイヤの繰り上げなどは検討していない」という。

とはいえ、今後出社時間を繰り上げる企業がさらに増えるようなら、利用者からダイヤ見直しを求める声が高まる可能性もある。国として一律で実施するサマータイムではないため、鉄道各社も対応が難しいところだろうが、早朝から何本も満員電車を見送らなければならないような事態だけは避けていただきたいものだ。(榎並紀行)

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