大手焼肉チェーンに直撃!

ユッケ「解禁」のタイミングはいつ?

2011.06.15 WED

焼肉チェーン「焼肉酒家えびす」のユッケ集団中毒事件から1カ月半。いまだ多くの焼肉店がユッケなどの生肉料理の販売を見合わせているが、ファンからは復活を待ち望む声も多く寄せられているようだ。大手焼肉チェーンの広報担当者は「確かに、お客様からの『ユッケを再開してほしい』という声は少なくありません。しかし、現在のところ再開のメドは立っていない状況です」と語る。

では、この先どうなれば「解禁」になるのか? ユッケ再開に向けその動きを聞いてみると、

「当社としては検査方法やオペレーション体制の見直しといった取り組みは始めています。国の方でも新しい衛生基準の策定が進められていますが、それをただ待っているつもりはありません」

解禁の「条件」や時期を明言することはなかったが、再開する方向性を模索していることは間違いないようだ。都内を中心に数多くの店舗を構える別の焼肉チェーンも直撃したところ「国は10月の施行をメドに新しい基準や罰則づくりなどの法整備を行うとしていますが、とても待っていられません。試験的な再開なども検討しているところです」との回答が得られた。

じっさい、個人商店などでは法整備を待たずにユッケの販売を再開させる動きも見られる。では、現在国の新しい衛生基準づくりはどこまで進んでいるのか? 厚生労働省基準審査課に問い合わせたところ「平成10年に策定された衛生基準をベースに、確実に安全な生食用食肉が提供されるよう、科学的な知見を踏まえた規制の内容を検討している段階であり、10月の施行を予定しています」とのことだ。

ただ、この規制強化について、現場では戸惑いの声も上がっている。先の大手焼肉チェーンの広報担当は言う。

「一連の報道などで周知された通り、そもそも生食用の牛肉というもの自体がこの世にないわけです。それなのにいくら『生食用牛肉の新しい衛生基準』と言われたって矛盾してますよね。そうなると、基準を厳しくしてもこれまでとあまり変わらない気がします」

どうやらこのユッケ問題に関し、完全なる解決策を見いだすことは難しそう。生肉好きとしては、1日も早く安全でおいしいユッケの再開を願うばかりだ。(榎並紀行)

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト