8月末頃ボランティアセンター閉鎖後もニーズ大

夏以降も続く震災ボランティア不足

2011.07.07 THU

一部地域を除き仮設住宅の建設が進むなど、少しずつ復興への道を歩む被災地。とはいえ、まだまだボランティアの力を必要としている地域も多い。被災地ボランティアの運営業務を支援するピースボートは今の現地状況をこう語る。

「GW中に比べ6月は半分以下に減ってしまったボランティアですが、夏休みに向けて参加の申し込みや問い合わせは再び増えつつあります。ただ、やはり会社勤めの方が多いため、大型連休中以外はどうしても土日に集中してしまうんです。泥かきや掃除など土日だけで終了する作業ならいいのですが、炊き出しや避難所での活動などまとまった日数を要するボランティアの人手がどこも足りていない状況です」(ピースボートとうきょう・合田茂広さん)

被災地によってはガレキの撤去作業が終了し、個人のボランティアの窓口となっていた「災害ボランティアセンター」を閉鎖する動きもみられる。だが、ボランティアセンターが閉鎖したからといって、直ちに人手が不要になるわけではないという。

「おそらく8月末くらいでセンターを閉める地域も多いと思います。怖いのは『災害ボランティアセンターが閉まる=ボランティアのニーズがなくなった』と捉えられてしまうこと。地域によって復興のスピードには差がありますし、夏以降もボランティアの力は必要です。センター閉鎖後は、直接被災地に入っているボランティア団体などが受け皿になると思いますので、積極的な参加をお願いしたいですね」(同)

被災地では避難所から仮設住宅への移行が8月末の完了を目途に進められている。その後はボランティアに求められる内容にも変化が出てきそうだ。

「被災者の方が仮設住宅に移ると、避難所に比べてボランティアニーズの吸い上げが難しくなるため、各住宅を訪問して相談に乗るなど、さらに細かな取り組みが必要になります。また、福祉をはじめ専門的な知識や技術のニーズも増えてくるでしょう」(同)

復興が進むにつれ、ボランティアニーズはますます多様化してくるとみられる。仕事で培った専門技術や知識が思わぬ形で役に立つケースだってあるかもしれない。時間の経過とともに現地の情報を得る機会も減りつつあるが、個々人にできることはまだまだありそうだ。(榎並紀行)

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