中韓に比べて心理的距離大!

近くて遠い国”ロシアと日本は仲良くなれる?

2011.07.14 THU


政治と経済に関しては中国、文化に関しては中国と僅差ながら韓国の認知度が高いことがわかる。いずれの項目でもロシアに対する認知度はかなり低い。認知度の低さが、身近さを感じさせない要因にもなっているのだろう ◎インターネット調査:全国7都道府県(北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・広島県・福岡県)に居住する10代~60代の男女1470名
東日本大震災以降、多くの国が日本に対し様々な形での支援を行ってくれたことは、今なお記憶に新しいところ。こうした支援を通じ、あらためて日本と他国、特に手厚い支援を行ってくれた近隣諸国との“つながり”を意識しなおした、という人も多いはずである。

しかし、一口に近隣諸国といっても、各国に対する関心度やイメージに差が出てしまうのはやむを得ないところ。たとえば同じ「お隣の国」でも、韓国と中国、そしてロシアとでは、関心度もかなり異なっているように思えるのだが…。

そこで紹介したいのが、先日M1・F1総研が発表した、10代~60代の男女を対象とする近隣諸国についての意識調査。結果を見てみると、韓国や中国に比べ、ロシアに対する関心が、どの世代もかなり低くなっている。

特に「身近さを感じるか?」という質問に対し、ロシアを身近な国とした人は、なんとわずか約8%。韓国(約66%)や中国(約34%)に比べ、心理的距離には圧倒的な差がある。また、現在の国どうしの友好関係についても「良好とは思えない」と答えている人が全体の約80%。多くの日本人にとって、ロシアはまさに「近くて遠い国」となっていることがわかる。

とはいえ、ここで興味深いのは、「近くて遠い国」だからといって、そうした関係のままでよい、と考えている人は非常に少ないということ。「今後、日本とロシアが友好関係を築くべきか」という質問に対しては、80%以上の人が「築くべき」と回答。この結果から推測すると、本当は仲良くしたいのだが、ロシアへの関心や友好意識が低くならざるをえない何かしらの“障壁”があるようなのだ。

友好関係を築くために必要な事柄として最も多くの人が挙げたのは、言うまでもなく「北方領土問題の解決」(全体の約77%)。続いて「平和条約の締結」(約45%)なのだが…。正直なところ、日本とロシアの間でいまだに平和条約が締結されていない、ということを知らなかった人もいるのでは?

実際、ロシアについて知っていることを自由回答で挙げてもらった結果をみても「寒い」「北方領土」「広大」という、ぼんやりとしたイメージが大半。言い換えれば、知らないから関心が薄い、知らないから友好意識も持てない、と考えてもよいだろう。

エネルギー資源を筆頭に、経済的な面でも今後ますます日本との密接な関係構築が期待されるロシア。北方領土問題の解決へ向けた交渉を円滑に進めるためにも、まずは日本人がロシアに対する興味、関心を高めていくことが大切なのではないだろうか。

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト