「パーソナル発電」時代の主役!

エスティマハイブリッドの魅力

2011.12.15 THU


2006年に登場した2代目のエスティマハイブリッド。燃費性能だけでなく動力性能も大幅に強化した。2010年で誕生20周年を迎えたエスティマは、常に時代をリードする存在なのだ
3月に起きた東日本大震災の影響で、節電が習慣になった人も多いだろう。普段は意識せず使っていた電気のありがたみが身にしみる…といった経験は少なからず誰もが体験したのではないだろうか。そんな震災の混乱の中、密かに活躍していたクルマがあった。その名もエスティマハイブリッド(トヨタ)。

日本三景として名高い宮城県松島市には、震災時約2mの津波が押し寄せた。ほとんどのインフラが停止し、もちろん電力もストップ。そこで活躍したのがエスティマハイブリッドだ。エコカーとして近頃注目されるハイブリッドカーだが、そのハイブリッドシステムを活用し、世界で初めて1500Wの大容量電力供給機能を備えたのがこのクルマだ。

松島市のホテル「大松荘」では地震が起こった当時、このエスティマハイブリッドが電力を供給。明かりの供給から携帯電話の充電、さらには精米機の稼働までが可能となり、避難中の人々の生活を支えることができたという。

エスティマハイブリッドは、ハイブリッドカー特有の大容量の電気エネルギーにより、AC100V/1500Wという家庭用コンセントを標準装備しており、国産車で唯一の自家発電が可能なクルマ。これは家庭にあるほとんどの家電が、ワット数を気にせずそのままコンセントを差し込んで使えるということ。使用環境にもよるが、一般家庭の平均的な使用電力量であれば燃料満タン状態から最大4日間程の電力供給が可能で、1500Wをフルに使い続けた場合でも約2日間は使えるという。

バッテリー残量が少なくなってきても、エンジンが自動的に始動して発電し、電気を供給し続けるシステムなので、例えば災害などによって電力の復旧が遅れた場合でもガソリンがあれば発電できるというから驚きだ。もちろんハイブリッドカーの大きな魅力である燃費も、1リッターあたり20km(10・15モード)とかなりの優れもの。

震災の影響で、自分で発電・蓄電するという動きが出てきている昨今。普段から便利に利用できる「クルマでのパーソナル発電」を、ひとつの電力マネジメントのカタチとして考えてみるのもいいかもしれない。
(有栖川匠)

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