親戚一同でも可能!?

家族をレンタルできるサービス登場

2012.08.14 TUE


友人の披露宴に出席し、親戚のスピーチに感動して涙。しかしその親戚含めた会場の大半の人が実は「レンタル家族」というケース、今後遭遇することがあるかも!?
ドラマや映画で、「お願い、家族に会うから、彼氏のフリをして」なんてヒロインに主人公がお願いされているシーンを見かけることがある。だけどそんなのしょせんフィクションの世界の話…と思いきや実際にあったんです、家族を“レンタル”してくれる、「はげまし隊」という会社が。代表を務めるのは市ノ川竜一さん。

「父親、母親、夫、妻、彼氏、彼女、友人、取引先など、様々な立場を代行することで、依頼人の希望を叶えるサービスです。当初は私1人で、父親の代行をメインに行っていましたが、幅広いニーズに応えるべく、現在は50人以上のスタッフが協力してくれています」

2006年の事業スタート当初は月に5、6件だった依頼を含めた問い合わせは、現在では月20~30件にまで増加したという。利用者は確実に増えているようだが、いったいどんな依頼があるのだろう?

「付き合っている彼女や彼氏、あるいはその親御さんに会ってくれる両親を代わりに演じてほしいというケースが最も多いですね。自分の親が音信不通だったり、両親から勘当されていたりと、皆さんの理由は様々です。ほかにも、彼氏の気を引きたいから、一緒に歩いているところに偶然を装って声を掛けてくるイケメンを演じてほしいという依頼や、仕事でミスしてしまったので、同行して謝罪してくれる上司を演じてほしい、といったものまで、依頼内容は多岐にわたります」

なんともバラエティに富んだ依頼の数々! でも、そんな変わった依頼を受けていると、大変なことも多いのでは?

「よくそう聞かれるんですが、依頼人とのトラブルは過去に一度もありません。ただ一番大変だったのは、34人のスタッフを動員して、結婚式・披露宴の新婦側全員を代理出席した依頼です。親の決めていた相手とは別の人と結婚することになった新婦がいたのですが、その両親含め出席予定者全員が欠席することになったため、代理が必要になったそうです。結果的には、盛大な結婚式になり、われわれも感動して涙を流したりしましたよ。人の役に立っているということも実感できますね」

ちなみにこの披露宴の様子は、市ノ川さんの仕事の日々を追ったドキュメンタリー映画『I WANT TO CHEER YOU UP LTD』にも収められているそう。8月22日からデンマークで公開し、各映画祭に出品されるようだが、日本での公開は未定のよう。

実際に自分がそうしたサービスを利用するシーンはなかなかないかもしれないけど、いざという時には強い味方になるかもしれませんね。
(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

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