日本1周ご当地不思議巡り/第23回

消費でわかる福岡県のごみ削減問題

2012.10.11 THU


福岡県内のスーパーやドラッグストアでは、やたらと多品種のラップも見かけました。特売も頻繁に行われており、福岡ならではの使われ方もあったのでしょうか!?
とんこつラーメンに明太子、中洲の屋台と、食文化が豊かな印象の福岡県ですが、意外にも福岡県民の食に対する出費は低いのです。総務省「平成21年 全国消費実態調査」によると、外食代は全国平均よりも低く、素材や調味料の項目も、目立って高い支出は見当たりません。

代わりに、なぜかトップクラスの支出額となっている項目が「ポリ袋・ラップ」。一体なぜ?

1位 北海道 390円
2位 山形県 363円
3位 福岡県 359円
4位 島根県 353円
5位 佐賀県・秋田県 334円

福岡県民のラップの使用量は多いのかと、九州地方のラップ売上シェアの約65%を占めるラップ業界の最大手、旭化成ホームプロダクツに尋ねたのですが、「特にそうした傾向は見られない」とのこと…。むしろ、東北など寒い県の方が、保存食の文化からかラップ購入頻度が高い傾向にあるそう。

そうなると要因は「ポリ袋」? 調べを進めると、この背景には、福岡県のごみ排出量問題があるようです。

実は福岡県、1人1日当たりのごみ排出量が多いのです。

実際、福岡市は大都市のなかでもいち早く「ごみ袋の有料化」を採用。平成17年より、福岡市の条例で定めるごみ処理手数料がごみ袋の価格に反映されるようになり、その金額は1リットル当たり1円。つまり30リットル袋であれば、1枚30円の料金がかかるわけです。


福岡県ではこのほか、一般家庭のごみ排出量を減らすために生ごみをたい肥にするコンポスト容器購入費用の助成やごみ減量・リサイクル活動の普及・啓発の場「福岡市リサイクルプラザ」の開設など、様々な取り組みを行っているようです。

こうした取り組みが奏功してか、年々ごみ排出量は減少傾向にあるようで、平成17年度1212g/人日で全国5位だった排出量が、平成22年度では1001g/人日で、全国11位まで減少。

こうした継続的な努力がやはり大切なのだと、福岡県のデータは教えてくれますね。
(長谷川浩史/梨紗)

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