端末の進化で「電波」影響度が小さくなった

優先席も。「スマホ使用」解禁続々

2014.02.06 THU


新しく緩和された、ペースメーカー付近での携帯電話使用距離指針。わずか7cmという距離短縮は、双方の技術の大きな進歩の成果 イラスト/ドテ山ススム
携帯電話やスマホの電源OFFがマナーとされてきた場所でも、使用制限が解禁されるケースが増えている。とくにアメリカでは、航空機側がいかなる電波にも影響されない措置をとることを条件に制限を解除。機内でWi-Fiを提供されている場合は、離陸時もインターネット接続が可能となる。

一方、日本では「電車の優先席付近での電源OFF」がマナーとされてきたが、京阪電鉄では、昨年から実験的にラッシュ時以外の「電源OFFの呼びかけ」を停止しているという。なぜこのような変化が現れているのか、総務省・電波環境課の担当者に伺った。

「ペースメーカーに影響のある電波を出すとされる第二世代携帯電話(以下2G)のサービスを各携帯電話会社が終了したためです。現在スマホにも使われている第三世代携帯電話(以下3G)の電波がペースメーカーに与える影響を総務省が調べたところ、比較的影響が小さいという結果が出ました」

小さくとも、その影響は気になるが…。

「3Gの電波がペースメーカーに影響を与える距離は総務省の調査では最大3cmという結果が出ました。その影響も、生命に関わるようなものではなく、近づけると一時的にペーシングが乱れ、離せば乱れはなくなるというもの。そこで昨年1月、携帯電話の使用距離をこれまでの22cm以上から、15cm以上にまで緩和しました。携帯電話が弱い電波で広いエリアをカバーできるようになり、ペースメーカーも多少の電波を受けても正常に動くように改良された結果と言えます」

機械の進化がマナーを緩和したのか…!

「とはいえ、満員電車は乗客同士の距離が近いことには変わりないので、注意は必要。ただ、この指針を参考に運用ルールを変える鉄道会社も今後出てくるかと思います」

列車のみならず、これまでスマホの利用が制限されてきた場所での“解禁”にも期待したい。
(大貫未来/清談社)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト