富士の麓で行われる「富士総合火力演習」がアツい!

「陸自演習」見学人気! 5年で2倍

2014.08.12 TUE


使用される弾の数を聞いてみたところ、約44tという回答。種類や数が多すぎるので火薬の量で発表しているそうだ。なお、今から陸上自衛隊のフェイスブック、ツイッター、LINEの公式アカウントをフォローしておけば、来年度の入場チケットの抽選申し込みの案内が来るので忘れることがない 画像提供:p90tr0314/PIXTA
お祭り、花火大会、ロックフェス、多くの観客を集める夏のイベントはいろいろある。そのなかにスタッフ数2300人、3日間の入場者2万8000人を数え、ド派手な“演出”で近年人気急上昇中のイベントがあるのをご存知だろうか?

そのイベントは「富士総合火力演習」。毎年8月末(今年は8月24日が一般公開日)に富士山の麓で行われる陸上自衛隊の実弾演習だ。轟音がともなう戦車など大型火砲発射の迫力や、空挺部隊が舞い降りる様を直下で見られることなどが魅力となっている。しかし、数年前までは、現在ほど広く人気を集めるイベントではなかったのだが…

その人気上昇の度合いを、平成22年度からの一般向けチケットの倍率・応募総数から見てみよう。なお、チケットの当選数は5000。1通で最大4人まで入場可となっている。

平成22年度 倍率 約11倍(応募総数5万5392通)
平成23年度 倍率 約10倍(応募総数5万4791通)
平成24年度 倍率 約15倍(応募総数8万7840通)
平成25年度 倍率 約20倍(応募総数11万5777通)
平成26年度 倍率 約24倍(応募総数13万3353通) 

平成23年度には微減しつつも、そこからは毎年およそ2~3万通ずつ応募数が増えており、プレミアムチケット化している。平成23年といえば、そう、あの年である。

「平成23年以降の倍率の伸びについては、東日本大震災での自衛隊の活動に注目が集まったことや、日本を取り巻く安全保障環境の変化にともない一般の方からの関心がより高まっているということが挙げられます。また直接的には、インターネット使った広報活動が功を奏してきたという側面も関係していると思われます」(防衛省陸上幕僚監部広報室)

以前、内閣府が「自衛隊・防衛問題に対する関心」について調査したところ“若い世代の関心が比較的低い”ということが判明。それを受けて、フェイスブック、ツイッター、LINEを積極的に活用したことが、現在の人気につながったようだ。

実際、ハガキの応募数は平成22年度に2万574通であったものが平成26年度には2万3441通と大きく伸びてはいない。しかし、ネット応募数は平成22年度が3万5358通であったのに対し、平成26年度には10万9992通と大きく伸ばしている。陸上自衛隊の“ネット広報作戦”は大成功を収めたわけだ。

この富士総合火力演習はもともと、「隊員の教育」を目的として昭和36年に始まったもので、一般公開は昭和41年から。年によって演習のテーマが変わるが、今年は昨年に引き続き「島嶼(とうしょ。島のこと)防衛」をテーマにした演習が行われる。報道ではよく耳にするが、こうしたテーマに肌で触れることができるのも魅力のひとつだろう。

…と、ここまで盛り上げておいて恐縮だが、平成26年度分の観覧チケットの抽選申し込みは既に終わっており、今からチケットの入手はできない。しかし、陸上自衛隊の公式webページではライブ配信も予定されている(過去のものを見るのも可能)ので、気になる方は、ネット観覧してみてはいかがだろうか。
(即応予備自営ライターU)

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