少子化で大変な思いをするのは若い世代

人口ピラミッドからわかる日本の“しんどい”未来とは?

2004.09.22 WED

年金改正問題をめぐり「1.29ショック」が走った日本。あまりの少子化の進展に、お役人たちはぶっとんでしまった。

そもそも年金は、相互扶助の精神で成り立っている。今、あなたが払っている年金は、あなたが将来受け取るために積み立てられているのではない。今の高齢者に渡っているのである。したがって、あなたが年金を受け取るときには、そのときの若い世代が年金を払ってくれることになるのだ。

ところが、である。そのころには、若い世代の人数はぐっと少なくなっているのである。今と将来の人口ピラミッドを比べれば、一目瞭然。高齢者を支える若い世代がどんどん減っているのだ。95年には、65歳以上の高齢者1人を、15歳から64歳までの働く世代4.8人で支えていた。これが20年には、2.2人で支えなければならないとされているのだ。

別の見方をしよう。高齢化で問題になるのは、年金と並び医療費だ。健康保険も、現役世代が高齢者を支える仕組みになっている。ところが、年間にかかる医療費は、高齢者のほうが圧倒的に多い。高齢者が増えれば、総医療費が増えるのはいうまでもない。2000年時点で医療費総額は26兆円だった。これが25年後には59兆円になると試算されている。33兆円も増えてしまうということだ。

消費税は1%上げると2.5兆円の増収になるので、33兆円といえば13%分の消費税増税である。今の5%と合わせると、負担は18%になるのだ。年金の総給付額は、41兆円が64兆円になるとされる。23兆円増えるから、これも消費税に直すと9%。医療費と年金を消費税に換算するだけで、なんと27%になってしまうのだ。

少子化問題では、騒いでいるのはオジサンたちで、若者は他人事、というムードがある。しかし、とんでもないのである。大変な思いをするのは、これから働き盛りを迎える若者たちなのだ。この問題の深刻さに、早く気づいたほうがいい。

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